第二東京弁護士会の本河一郎弁護士に退会命令の懲戒処分

11日付で時事通信は「受任事件を5年放置=弁護士に退会命令-第二東京」として以下の記事を配信した。

受任した事件を5年間放置するなどしたとして、第二東京弁護士会は11日、本河一郎弁護士(49)を退会命令の懲戒処分にしたと発表した。

 退会命令は除名に次いで重い処分。本河弁護士は「事実に間違いはない。職務怠慢だった」と話しているという。

 同弁護士会によると、本河弁護士は多重債務者らから2件の自己破産申し立て事件を受任したが、4~5年間手続きをせずに放置。昨年10月には、同様に事件放置で業務停止1カ月の懲戒処分を受けていたのに訴訟の代理人として活動した。また、2年分の弁護士会費計約90万円の支払いを怠っていたという。

引用以上

本河弁護士の過去の懲戒事例と、今回の懲戒の経緯については以下の弁護士自治を考える会の記事をご参照頂きたい。

http://blogs.yahoo.co.jp/nb_ichii/35642025.html

(業務停止中に裁判に出た本河一郎弁護士(二弁)退会命令の懲戒処分)

本河弁護士は二回目の懲戒処分で「退会命令」の処分となったわけだが、懲戒事由の中に業務停止中に訴訟代理人として活動したことが明らかになっている。これは、本河弁護士に悪意がある事は明白だが、所属の第二東京弁護士会の指導監督不足という面も否めないだろう。弁護士は業務停止の懲戒処分を行った時は所属会は速やかに最高裁判所・検事総長及び会規に定めるその他の官公庁に通知しなければならないと定めている。(日本弁護士連合会会則68条の3第1項)

また当然のように懲戒対象の弁護士も速やかに依頼者に懲戒の事実を伝達し訴訟代理人を辞任しなければならない、但し業務停止が1月の場合に限り依頼者が委任契約の継続を求める場合はこの限りではないと定めている。(被懲戒弁護士の業務停止期間中における業務規制等について弁護士会及び日本弁護士連合会のとるべき措置に関する基準

この場合でも、被懲戒弁護士は委任継続確認後ただちに、その継続する裁判所等に対し業務の停止処分を受けた事及びその期間を通知しなければならないと定めている。

本河弁護士は、裁判所に自らの懲戒処分を告知せずに出廷したのであろう。それにしても所属会は業務停止の際には、被懲戒弁護士の事務所について「弁護士」の表示をしないよう確認し、指導監督を行うのであるから適正に監督を行わなかったともいえるだろう。

本河弁護士の「退会命令」の処分の原因は上記の内容や職務懈怠よりも、弁護士会への会費未納によるものであるだろう。約2年にわたり会費が未納であった事から本河弁護士も「カネに追われる」弁護士であった事は間違いないだろう。そんな「カネに追われる」弁護士が落ち着いて仕事ができるわけがないのは自明である。弁護士業務よりも「金策」が主な仕事になってしまうのだから、「職務懈怠」になって当然なのである。

このような本河弁護士への苦情はそれなりに第二東京弁護士会にもあったはずである。第二東京弁護士会は、本河弁護士の業務停止時の指導監督を含めた、指導監督連絡権の行使を適切に行ったか調査を行い国民に公表するべきであろう。

「カネの亡者」大山多賀男の言い訳と犯罪弁護士を野放しにする弁護士自治

多数の投資詐欺に関与し、国民に多大な被害を与えた大山多賀男は現在横浜地方裁判所で詐欺事件の被告として公判中である。この公判を9月11日に傍聴した人のブログがあったので以下にリンクをする。

http://0-3459.at.webry.info/201509/article_6.html

(地裁の小窓 傍聴最前線 9月11日付記事)

この傍聴内容によれば、大山被告は被告人質問で大山被告は、「責任転嫁するつもりはないけれども」と前置きした上で、「相談した森田弁護士と藤勝弁護士から“お墨付き”をもらったから問題は無いと思っていた」といった趣旨の釈明を繰り返していたようだ。

こういう事を一般に「責任転嫁」というのではないかと筆者は思うのだが、大山被告の考えは違うようだ。大山被告は起訴された被疑事実について、亡森田弁護士や「除名」された藤勝弁護士から「お墨付き」をもらっていたと述べているが、具体的にどのような「お墨付き」をもらっていたのかを明らかにするべきであろう。そもそも、大山被告は横浜地裁の事案以外で、すでに一審で懲役9年6月の実刑判決を受けている詐欺常習者なのである。横浜の事案以外の案件でも亡森田弁護士や、藤勝元弁護士の「お墨付き」を得ていたと主張していたのか気になるところである。何らの実態の無い投資話でカネを集めたからこそ「詐欺罪」で起訴されている事ぐらい自覚するべきである。

横浜の事件においても間違いなく実刑判決を受けるであろう大山被告は、長期の服役を余儀なくされる事は間違いないのである。

藤勝元弁護士が様々な犯罪集団と深い関係にある事は以前にも述べたが(野蛮一族 吉田武生も藤勝と関係があった)このような弁護士に適切に所属会が指導監督連絡権を行使しないことが、藤勝のような「犯罪弁護士」を野放しにしていた原因なのである。

弁護士自治の信託者である国民に被害を与える弁護士を放置する「弁護士の弁護士による弁護士の為の弁護士自治」など、誰が支持するのであろうか?日弁連・各単位弁護士会には良く考えて頂きたい。

日本大学名誉教授(大学院法学研究科で英米法の授業担当)が暴力団から2000万円の借金 暴力団との交際は日大の伝統?

 9日付で時事通信は「元暴力団組長から借金=日大名誉教授が2000万円」として以下の記事を配信した。

 

日本大(東京都千代田区)は9日、男性名誉教授(77が元暴力団組長から2000万円を借りていたことを明らかにした。

  同大は担当する大学院の授業を全て休講にするとともに、名誉教授から事情を聴くなどして調査している。

  同大に対する名誉教授の説明によると、相手は指定暴力団山口組系暴力団の元組長で、10年ほど前に名誉教授の事業資金として2000万円を借りた。元組長とは知人で、暴力団関係者であると認識しており、返済はまだしていないという。

  名誉教授は同大を退職し、現在は客員教授として大学院法学研究科で英米法などを担当。総務省の委託を受け、国の機関に対する国民の苦情相談などに応じる行政相談委員なども務めている。

  日本大広報課の話 大学で教育に携わる者が反社会勢力と交際することは誠に遺憾。さらに詳しく調査し、厳格に対応する。

 

引用以上

 

 またNHKも9日付で「JOC元役員も山口組元幹部と面会」として以下の記事を配信した。

 

日本大学の名誉教授が指定暴力団山口組の元幹部から2000万円を借りていた問題で、名誉教授が7年前、元幹部らと会食した際、JOC=日本オリンピック委員会の当時の役員も元幹部と面会していたことが、民事裁判の記録から明らかになりました。JOCの元役員は取材に対し、「指導しているスポーツ選手が繁華街で暴力団員とトラブルになるのを避けるためのあいさつだった」と説明しています。

日本大学の77歳の名誉教授が、山口組のナンバー3だった元暴力団組長から10年ほど前、投資に充てる資金として2000万円を借り、今も返済していない問題で、大学は名誉教授が担当している大学院の授業を休講にしたうえで内部調査を進めています。

この問題が明らかになるきっかけになった民事裁判で、名誉教授が裁判所に提出した手書きのメモに、7年前の平成20年5月、名誉教授が当時現役だった組長と会食した際に、JOCの当時の役員も別の用件で元組長と面会していたことを示す記述があったことが分かりました。このメモでは、元組長や名誉教授など投資話の相談をするために集まった7人と、JOCの元役員ら2人が合流して料理店やクラブで飲食したと書かれています。

これについて、JOCの元役員は取材に対し、面会したことを認めたうえで、「指導しているスポーツ選手などが繁華街などで暴力団員とトラブルになるのを避けるためあいさつに行った。飲食をしたかどうかは覚えていない。それ以来、元組長とは会っていない」と説明しています。

一方、この裁判の証人尋問の記録には、元組長と国内のスポーツ団体で顧問を務めていた男性がたびたび会っていたとする複数の証言が記載されていました。この男性は取材に対し、「元組長とは古くからの知り合いだが、団体の業務に関するつきあいはない」としています。

暴力団関係者との交際 たびたび問題に

暴力団関係者との交際は、これまでもスポーツや芸能、政治などの分野でたびたび問題になっています。

スポーツではおととし、日本プロゴルフ協会の副会長と理事が指定暴力団の会長とゴルフや会食をしていたことが明らかになり、会長などの執行部を含む91人の代議員全員が辞職する事態となりました。

また、5年前には、大相撲名古屋場所で現役の親方2人が手配した特別席の入場券で暴力団幹部らが観戦していたことが分かり、日本相撲協会が親方2人を処分しています。

芸能では4年前、タレントの島田紳助さんが暴力団関係者との間に一定の親密さをうかがわせる携帯メールのやり取りをしていたことが明らかになり、島田さんは芸能活動から引退しています。

また、政治では3年前、当時の田中慶秋法務大臣が30年ほど前、暴力団関係者の宴会に出席していたことなどを指摘され、その後、体調不良を理由に大臣を辞任しました。

暴力団排除の動き

警察による暴力団員の犯罪行為の摘発だけでなく、企業や市民も暴力団関係者との関わりを絶つことで社会全体で暴力団を排除しようという動きが近年、強まっています。

暴力団関係者との密接な関わりを禁じた暴力団排除条例は4年前までにすべての都道府県で施行されました。こうした条例では、暴力団関連の業者に仕事を発注することや暴力団事務所の賃貸に名義貸しをすることなど、相手が暴力団関係者と知りながら利益を提供したり、活動を助長したりする行為が禁じられています。

 

引用以上

 

 この記事中の日大名誉教授は、大学院法学研究科で英米法の授業を担当していたそうだから、当然アメリカのRICO法ぐらいはご存じだろう。そんな名誉教授が山口組の当時のNo3であった組長から事業資金として2000万円もの大金を借りていて、いまだに返済をしていないとのことである。記事の内容から、この組長は大石元組長の事と思われる。

 この大石元組長から「事業資金」として2000万円を引っ張った名誉教授の度胸は大したものである。しかも10年も借りたカネを返さない事も大した度胸である。この名誉教授はいったいどのような事業の資金として2000万円もの大金を借りたのであろうか?そのあたりをきちんと日大側は調査して国民に公表すべきであろう。

 また、この名誉教授ともども元JOCの役員がこの組長と頻繁に面会を重ねていたことがNHKの記事から分かる。このJOC元役員は「指導しているスポーツ選手が繁華街で暴力団員とトラブルになるのを避けるためのあいさつだった」と述べているようだが、全く理解できない内容である。このような事を指導者として望むのであれば、暴力団組長に依頼する必要などないだろう。指導する選手らに「繁華街などでトラブルなど起こさないように」と言えば済む事である。

 日本大学には、暴力団との交際が伝統としてあるらしい。日大の田中理事長自身が、山口組トップとの写真が流出している上に、「たまり」の問題で税務調査を受けていたことは事実である。田中理事長は皆様もご存じのとおりJOCの副会長である。教育機関としていったいどのような視点において、田中理事長や大石元組長から借金をした名誉教授は暴力団と交際しているのか、日本大学としてきちんと調査の上明らかにするべきである。そして海外から2020年の東京オリンピックは「YAKUZA」オリンピックと揶揄されているのだから、JOCは身内についてきちんと調査を行い「反社」と関係のある関係者をきれいに排除すべきなのである。

 この名誉教授は「反社会的勢力だからすべてが悪いというのはおかしいと思う」と述べているようだが、確かに正論ではある。しかし、社会が暴力団の存在を必要としない社会に変化した事や、現在の暴力団のほとんどが「投資詐欺」「振り込め詐欺」などの特殊詐欺に何らかの関与がある事を考えれば、到底この名誉教授の言が国民に受け入れられるとは思えない。名誉教授様が「反社会的勢力だからすべてが悪いというのはおかしいと思う」と心から思っているのであれば、堂々と自らの所論を記者会見など開いて述べてほしいものである。また、その際には日本大学と暴力団の関係も是非とも一緒に語ってほしいものである。

犯罪収益の「運用」を任されていると「吹く」男たち

特殊詐欺グループの「元締め」であり、亡くなった森田哲夫弁護士の事実上の金主であった、大山多賀夫(一審判決懲役9年6月)の隠匿している犯罪収益を「運用」することを依頼されているとチンピラの間で吹聴したり、同じく投資詐欺で懲役10年の一審判決を受けた菊次達朗の犯罪収益の「運用」を任されていると吹いているバカどもいる。

このバカどもの話によれば、まさに「カネの亡者」であり「人間のクズ」と呼ぶのにふさわしい大山・菊次の犯罪収益の管理をしている弁護士がそれぞれ存在しているそうである。

大山が、亡くなった森田弁護士を「飼って」いた事を考えればあながち嘘とも言えないだろう。

真偽はどのようなものであるか筆者には判断できかねるが、犯罪集団と「カネに追われる」弁護士たちが手を組むことは多いので、状況を独自に注視してゆく予定である。

何度も述べるが、弁護士は「社会正義の実現」を使命と定められている。しかし「カネに追われ」犯罪に加担したり、実質上幇助する弁護士らも後を絶たない。現状の「弁護士自治」ではこのような「犯罪弁護士」たちは「職務の独立」を盾になかなか処罰できないのが事実である。

犯罪弁護士らから、国民を守るためにも、弁護士自治の見直しは必須なのである。

特殊詐欺に加担する弁護士 山形新聞記事から見える事実

山形新聞は「県内、特殊詐欺の実態 第1部[1] 判決受けた「受け子」の告白(上)」として10月23日に以下の記事を配信した。

山形地裁の法廷で、オレオレ詐欺の「受け子」として懲役3年6月の求刑を受けた高木孝司(33)=仮名=が突然、裁判官に訴えた。「まだ警察に話していないことがある。電話番号を教えてくれたのは、知っている人物だ。それを話したい」。裁判官は後で弁護士に伝えるよう促し、その場は終わった。20日後、高木に懲役2年の判決が下った。

 高木はなぜ、最後に仲間の秘密を話そうとしたのか―。判決確定まで山形刑務所に勾留されていた高木に手紙で取材を申し込むと、すぐに返事が来た。「私でよければ協力します」

 刑務所を訪ねると、丸刈り頭に黒縁眼鏡の高木が現れた。「自分は下っ端の人間。使い捨てにされた」。無機質な面会室のガラス越しに、高木が受け子の現実を語り始めた。

 東京で日雇いの肉体労働をしていた高木は4月末、現場であばら骨を折った。仕事ができなくなると、同僚から怪しい話を紹介された。「ある人物を家に泊めるだけで金をやる」。その後、家に泊めた人物の「知人」から「金を運ぶ仕事はどうだ」と誘われた。この知人が、詐欺グループの勧誘役だった。

 6月に高木は受け子を始めたが、その生活は2週間ほどで終わる。山形市内に入り同月16日、山形署の「だまされた振り作戦」により詐欺未遂容疑で逮捕された。その後、兵庫県の女性から500万円をだまし取った詐欺容疑で再逮捕され、起訴された。

 「万が一、逮捕されても前科、前歴がなければ実刑はつかない」「20日間黙っていれば釈放される。こっちから弁護士と支援金を送る」。勧誘役は高木にこう話していた。高木はこの約束を信じ、捜査に対して犯行は認めたものの、勧誘役の存在を隠した。

 だが、約束はうそだった。確かに勾留中、詐欺グループに雇われている東京の弁護士が、一度だけ接見に訪れた。弁護士は高木に「分かってるよね」とだけ伝えた。その意味は「何も話すな」。高木はうなずくしかなかった。

 暑中見舞いのようなはがきが勧誘役から留置場に届いた。気に掛けてくれていると思い、「被害者に弁済するために現金を送ってほしい」と返事を出したが、宛先不明で戻ってきた。その他のことといえば、知らない住所から2万円が届いただけ。「こんなに何もしてくれないとは思わなかった」

 

 高木は勧誘役を「完全な詐欺師の子飼い」と言い表して、勧誘役の上に“本ボシ”がいることを示唆し、「自分は子飼いにだまされた」と語った。約束を破られたという思いから、法廷で勧誘役を明かそうとしたという。

 

 本ボシは自分の身を守る巧妙な手を打つ。そのために切り捨てられた。現在まで、勧誘役が県内で逮捕された形跡はない。「無理なようだ」。面会室の高木は、すでに諦めていた。(敬称略)

 電話で息子を装ったり、うその投資話や架空請求を信じ込ませたりして金をだまし取る「特殊詐欺」の被害が深刻だ。今年の県内の被害額は9月末現在で約1億5900万円。だます側、だまされる側それぞれの事情を追った。

(特殊詐欺取材班)

受け子 詐取金の受け取り役で、犯行グループの末端に位置付けられる。別人に成り済まして被害者宅を訪れるほか、被害者から送られてきた現金をマンションの空き部屋などで受け取る。最近は未成年がアルバイト感覚で加わるケースが目立つ。今年、県警は9月末までに受け子14人を摘発。うち5人が未成年だった。

 

引用以上

山形新聞の独自取材の記事で、特殊詐欺の実態がよく理解できる内容である。この記事の続編は以下のリンクのとおりである。ぜひ一読されることをお勧めする。

「県内、特殊詐欺の実態 第1部[2] 判決受けた「受け子」の告白(下)」

引用した記事の中で受け子の指示役が「万が一、逮捕されても前科、前歴がなければ実刑はつかない」「20日間黙っていれば釈放される。こっちから弁護士と支援金を送る」などと述べて、受け子に勧誘し、実際に記事中の受け子が逮捕後に弁護士が接見に訪れ「分かってるよね」と伝えたことが記載されている。この内容から理解できることは、この詐欺集団の「御用達」弁護士は、この逮捕起訴された受け子の被告のためではなく、詐欺集団の利益のために弁護活動を行ったという事である。筆者が常々指摘しているように犯罪集団・詐欺集団に「飼われている」もしくは「依存している」弁護士たちは平気でこのような弁護活動を行うのである。法廷をすっぽかしてニュースになったI野弁護士や、即独即犯罪の六本木のYなどは平気でこのような事をする、ヤメ検の「下半身双方代理」のI井もこのような弁護活動を行う事で有名である。こいつらは、「社会正義の実現」を阻害する単なる「犯罪協力者」でしかない。このような犯罪を助長するような弁護士を規制しなければ「特殊詐欺」の主犯格の特定は困難になるばかりではなく、国民の被害も拡大するのである。そのような事からも、このような「犯罪助長」弁護士を許してはならないのである。

弁護士は依頼者の利益のために弁護活動を行う事は当然ではあるが弁護士職務基本規定は以下のように違法行為の助長を禁止している。

(違法行為の助長)

第十四条弁護士は、詐欺的取引、暴力その他違法若しくは不正な行為を助長し、又はこれらの行為を利用してはならない。

また刑事弁護の心構えを以下のように定めている。

(刑事弁護の心構え)

第四十六条弁護士は、被疑者及び被告人の防御権が保障されていることにかんがみ、その権利及び利益を擁護するため、最善の弁護活動に努める。

この記事中の弁護士は、詐欺的取引を助長し、被疑者・被告人の権利・利益ではなく犯罪集団の利益を擁護したのである。このような弁護士を放置しておいてよい訳がない。山形新聞には是非とも、この「犯罪弁護士」をぜひ公表して頂きたいものである。

詐欺的取引を助長する弁護士は数多く存在する。代表例がマンションデート商法を擁護していた蓮見であろう。弁護士も商売であるので生活があることは理解するが「パンのみに生きるに非ず」という気概ぐらい持つべきなのである。

着手金未返還などで弁護士2人を懲戒処分との報道

産経ニュースは6日付で「着手金未返還などで弁護士2人を懲戒処分 東京弁護士会」として以下の記事を配信した。

東京弁護士会は6日、弁護士法の規定に反し品位を失う行為をしたとして、AITS(エイツ)新宿法律事務所の張学錬(チャン・ハンニョン)(52)と、六本木総合法律事務所の(82)の渋谷泉の両弁護士を業務停止1月の懲戒処分にしたと発表した。

 張弁護士の懲戒理由は、男性依頼者からの預かり金計45万円について、男性から報告・清算を求められたが、しなかった。また、別の依頼者から着手金50万円を受領した後で辞任し、弁護活動をしていなかったにもかかわらず返還に応じなかったなどとしている。張弁護士は「支払われなかった報酬の代わりだった」などと説明しているという。

 渋谷弁護士の懲戒理由は、女性から相続した一軒家の売却手続きなどを依頼されたが、この一軒家が女性を含む計9人の共有物であることを知りながら、9人の同意を得ないまま一軒家を解体したとしている。渋谷弁護士は「一軒家は無人で老朽化しており、火事などを防ぐための緊急的な処置だった」と説明しているという。

引用以上

処分を受けた弁護士のうち、張弁護士は刑事弁護で結構名を売っている人物である。筆者の聞くところでは「腕利き」との評判もあった。懲戒事由が預り金の未精算および弁護活動を行っていない着手金の未返還という事であれば、とんでもない話だ。張弁護士は「未払いの報酬の代わり」と主張しているようであるが、刑事事件の場合などは、被疑者・被告人が拘留されている事が多いので、実質的な依頼者や費用・報酬の支払い者が別の人物になることが多い。そのような中でのトラブルではないかと筆者は推測する。どんな理由があるにしろ張弁護士に「脇の甘さ」があったという事だろう。

もう一人の渋谷弁護士だが、この弁護士も「誠実」な弁護士であるとの評判を筆者は聞いている。懲戒事由として9人の共有物の建物について、共有者全員の同意を得ないままに解体処理を行ったとのことだが、通常は考えられない事ではある。渋谷弁護士は「緊急的な措置」と主張しているようであるが、緊急性があるにしても、きちんと建物の共有者らの承諾を得るべきであっただろう。

弁護士という仕事は、当たり前だが依頼者の依頼があって初めて成り立つ仕事である。依頼者の利益のために業務を行うわけだが、弁護士としては自明の事であっても、その自明である理由を依頼者および相手方にきちんと説明しなければ、法律的には適切な処理をしたとしてもトラブルになるわけである。そのような配慮が出来ない弁護士には、最近は依頼者や相手方共に懲戒請求をすぐに提起する傾向が最近は存在する。

懲戒請求となれば、弁護士としては無駄な業務が発生するのだから、そんなことになるよりは、きちんと依頼者・相手方に分かりやすい説明を行い、未然にトラブルを防ぐことが大事なのである。

日弁連・各単位弁護士会は政治意見など公表するより、弁護士の指導監督・教育に力を注ぐべきなのだ。

うつ病の弁護士には資格の停止を

毎日新聞の地方版は5日付で「弁護士を1年間の業務停止 依頼者に1000万円返還せず /大分」として以下の記事を配信した。

県弁護士会(西畑修司会長)は4日、依頼者から預かった1000万円を返還しなかったなどとして、大分市の秦文生弁護士(60)を弁護士法に基づき業務停止1年の懲戒処分にしたと発表した。1日付。秦弁護士への懲戒処分は昨年11月と今年4月に続き3回目。

同会によると、秦弁護士は県内の女性から不動産の処理を依頼され、2008年5月19日、土地の売却代金1230万円を預かった。その後、約200万円を返却したが、残りの約1000万円を返還していないという。また、同会が昨年10月、日弁連の規定に基づいて、依頼者からの預かり金の保管状況を照会請求したが、回答しなかったとしている。

今年1月、女性からの相談で発覚した。ただ、秦弁護士はうつ病と診断を受けており、同会の聴取にも1月の1回しか応じていないという。同会は相談窓口(097・536・1458)も設けている。

引用以上

記事にあるとおり、秦弁護士は3回目の懲戒処分である。過去の2回の懲戒処分もすべて金銭管理の問題である。しかも、今年4月に下された懲戒処分の際には、秦弁護士が「精神疾患」である事を大分県弁護士会は知悉していたのであるから、秦弁護士の弁護士としての執務は不可能であることは明白なのだから、指導監督連絡権を適切に行使して秦弁護士に対して何らかの措置を執るべきであった事は明白なのである。

最近、日弁連や単位弁護士会は弁護士のメンタルヘルスケアに力を入れているようだが、それよりも「病気」でまともに執務ができない弁護士に対して会として、確実に病気が回復するまで弁護士業務を行えないような会規をしっかりと作るべきなのである。

誠実な弁護士は以下のリンクのように、弁護士がうつ病に罹患した時、もしくはその可能性があるときの対処についての心構えや対策を真摯に考え公表している。

http://hwm6.spaaqs.ne.jp/lawoffice-akagi/pc/privacy/privacy70.html

すべての弁護士がこのような考え方を持ってくれれば何の不安も無いが、残念ながら病気を隠蔽したまま、弁護士業務を続け問題を起こす弁護士は少なくないのが現状である。そんな事からも、日弁連・各単位弁護士会がメンタルヘルスケアに力を入れるのであれば、会員全員の精神の健康を診断して、明らかに弁護士業務を行える状態にないと判断された弁護士に対しては、弁護士資格を停止する制度の導入を検討するべきなのである。