特殊詐欺の撲滅は絶対に必要であることは当然ですが、特殊詐欺集団と同じような連中が行っていた「給与ファクタリング」などに関与していた弁護士が「詐欺に強い」と名乗りマスコミで、訳知り顔で語っていることに強い違和感を感じます

文春オンラインは11月3日付で、詐欺被害に絶望した被害者が命を絶ってしまった事件について、被害者遺族が詐欺の勧誘者らに対して民事訴訟を提起したことを以下のリンクのとおり報じている。

【参考リンク】

「そろそろいなくなっても良いと思う…」詐欺被害を悲観して命を絶った22歳娘が母に遺した「遺書」と「優しさ」《投資詐欺の勧誘者を提訴》

 何度も繰り返すが特殊詐欺に関与する連中は「カネの亡者」であり、カネのためなら犯罪行為などと全く厭わないし、「カネ」でしか自分を誇示できないので、カネへの執着はすさまじく、また猜疑心も異常に強くなるので「俺のカネを抜いただろう」と考えて、直ぐに仲間に対して「攫うぞ」とか「殺すぞ」と吠えて、実際に殺してしまうわけだ。そんな犯罪収益の使い道はブランド品とキャバクラ代に、クソ不味いラーメン屋を出店したり、自分の愛人探しのためのラウンジを開いたりするわけで、ある程度カネが溜まるとパクられることを恐れだし、悪質極まりないワンルームマンションの販売などの金主になったりするわけである。こんな連中は根絶やしにするべきであることは間違いないだろう。

 上記のリンク記事を確認すると、詐欺的な投資の勧誘者らに対して慰謝料や投資費用の返金として計1265万円の損害賠償請求を起こしたとの事である。遺族らの感情としては代理人弁護士の述べる通り「Yは有罪になったが、非常に軽い刑罰を受けただけで、普通に社会生活を送っている。遺族は納得できないし、民事で彼らに責任を取ってもらいたい」というものである事は理解するが、弁護士として「普通に社会生活を送っている」事が「納得できない」などと述べることには感心しない。

 民事訴訟を提起しても、あくまでそれは金銭の問題であり請求が認容されても相手方は「普通に社会生活」を送っていく事には変わりが無いことを原告らに、この代理人弁護士は説明したのであろうか?報復感情を煽るような言動は弁護士としては慎むべきであろうと思うのである。

 また、詐欺の勧誘者らに慰謝料や投資費用の返金を求める心情も十分に理解できるが、弁護士はこの請求の法的な構成をしっかりと記者会見で説明するべきであったはずだ。この記事を読む限り投資についての契約書は締結されておらず、メッセージのやり取りや金銭も消費者金融から借りたものを手渡ししたように思えるので、共同不法行為としての損害賠償と、自殺の原因がこの詐欺的な投資であったとしての慰謝料請求なのであろうと思うが、刑事事件でも詐欺事件として取り扱われていない事を考えると、請求認容へのハードルは高いと思われる。代理人弁護士は訴訟の意義を力説したそうであるが、そもそも代理人弁護士は最近も東京地裁において、Twitterで懲戒請求者の住所氏名を公開したことから賠償を命じられる判決を下されている事や、この裁判では「非弁提携」と思われても仕方ないだろうとの判示も受けているばかりでなく、様々な「非弁提携」と思しき案件の怪しげなウェブサイトにお名前がよく出ていたわけだ。

【参考リンク】

競合参入がほぼない弁護士主導の新しいビジネスモデルがあるそうです そんな事断言していいんですか? 弁護士としての品位を汚す可能性が高いと考えて心配しています

仮想通貨詐欺の高橋亮太が児童福祉法違反(有害支配)で逮捕との報道 破産手続は確かに終了していますが、文春は取材する弁護士を間違った事から正確な内容が伝わっていないことについて反省すべきですね

東京地裁の判断から考える、東弁綱紀委員会の判断の問題点について 杉山雅浩弁護士(東京)の敗訴判決は大変興味深い内容です

 特殊詐欺の被害を無くすためには、「投資は博打」と子供の頃からしっかりと教育機関でも家庭でも教え込んでいく事だろう。「そんな儲かることなら、あんたが自分で銭を借りてやればいいだろう」と投資勧誘を受けたら答えられるような教育が必要なのである。

 詐欺師は撲滅すべきであるが「普通に社会生活を送っている」事を中止させようとするような考えを弁護士が述べれば、「自力救済」を容認するような事になりかねないと思われる。最近はSNSなどで詐欺被害の解決とかを煽る連中もいるが、そいつらは同じような「詐欺」上がりだから詐欺師の行動に通じている訳であり、粗暴さや反社との交流を仄めかして「回収」を行い「普通の社会生活」をさせないために「謝罪動画」とか暴力を振るわれた写真などをアップするわけだ。我が国が長い年月をかけて行ってきた「暴排」は、そんな連中の跳梁跋扈する事になれば、あっという間に後退するだろう。「悪を懲らす」と謳いながらも、そいつら自身が詐欺集団なんだから、いわば「マッチポンプ」なのである。

 話は逸れたが、筆者は「詐欺に強い」と述べて集客するような弁護士を基本的には信じない。詐欺被害の回復は困難であることが多く、吠えるだけでは何の解決にも寄与しないからだ。

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