産経新聞については今後まともな報道機関と思わないほうが良いでしょうね 司法制度改革と黙秘の増加など因果関係があるわけないでしょう!

 産経新聞は11月1日付で「凶悪犯弁護の戦術 真実よりも黙秘ありきの独善 大阪社会部長・牧野克也」として以下のリンクの記事を配信した。

【参考リンク】

凶悪犯弁護の戦術 真実よりも黙秘ありきの独善 大阪社会部長・牧野克也

 様々な凶悪事件の被害者や、その家族や知人が被疑者・被告人が理不尽な主張をしたり徹底的な黙秘をすることに怒りを覚えることは当然であると思う。しかしながら、この産経新聞の記事に記載されている

「容疑者はほぼ黙秘する」。これが殺人などの凶悪犯を追う大阪府警捜査1課を直近まで担当していた後輩記者の実感らしい。

黙秘が増えた背景には、近年進んだ刑事司法改革がある。取り調べの録音・録画(可視化)や容疑者段階の国選弁護制度、裁判員制度…。容疑者・被告が黙秘権を行使しやすい環境は格段に整った。

弁護士の使命は基本的人権の擁護と社会正義の実現(弁護士法1条)である。その人権擁護から被害者を除外していいのか。真実を封じ、犯罪者の更生にも役立たない黙秘に社会正義はあるのか。

真実よりも黙秘ありきの弁護戦術には、国家権力と闘う思想を優先した独善が透けて見える。

 上記のような内容には呆れるしかないというのが正直な実感である。大体、後輩記者の「実感」についての、統計的な検証も行っておらず、司法制度改革により黙秘権を行使しやすい環境が整ったとは、どんなものであるのか全く不明であるし、「犯罪者の更生にも役に立たない黙秘」という決めつけはどこから導き出されたかも不明であるし、結論部の真実より黙秘ありきという弁護戦術は国家権力と闘う思想を優先した独善が透けて見えるという内容については、なんでそんな考えになるのか全く理解できない。

 要するにこの記事を書いた産経の記者さんは「極悪人は真実を自白しろ」「黙秘など反省してない証拠だ」「弁護士は依頼者の利益よりも被害者の心情に忖度しろ」「黙秘などを勧める弁護士は国賊だ」と言いたのであろうが、一般人が述べる事であるのであれば理解はするが、新聞でこんなことを書き殴ってはいけないだろう。

 極悪人の弁護をするのは、極悪人と同罪だという感覚なのかもしれないが、弁護士は別に犯罪を奨励している訳でも助長しているわけでも無い(ただし、一部には犯罪の助長をしている弁護士もいる事は確かである)し、イカレている被疑者・被告人の対応をする国選の弁護士の苦労などはいかばかりかと思うわけだ。

 被疑者・被告人の利益の為でなく、その後ろにいる犯罪組織の利益を図るための弁護活動を行う一環として被疑者・被告人に「黙秘」を勧める弁護士は大いに批判されるべきであり、そんな連中たちの問題を取り上げるのであれば問題ないと思うが、黙秘自体を批判するような内容は報道機関として適切とは思えない。

 刑事弁護と犯罪被害者の支援をリンクさせる事など基本的には困難であることは、報道機関であれば分かっているはずである。反省したのであれば自白しろというのも無茶な話であろう。

 産経新聞はこんな記事を掲載することに躊躇は無かったのであろうか?今後は産経新聞については、まともな報道機関と思わないほうが良いだろう。

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