AV新法と、性風俗業者への持続化給付金の不支給の問題について 性風俗業やAV業界の意識の変化を意識した法規制が必要なはずです。性産業の高齢化も顕著ですから鶯谷あたりのホテトル嬢から懺悔の値打ちも無い話を聞くことも必要かと思います

いわゆる「AV新法」の可決・成立により、作品発表後1年間は、出演者が無条件で契約解除できる(施行後2年は2年間)ほか、業者に出演への説明や契約を義務付け、契約から撮影まで1か月、撮影から発表まで4か月を空けるなどという内容が法制化されたわけだが、この「AV新法」が現場の声を汲んでいないとの声があちこちから出ているようである。

 また、6月30日には、性風俗業者への持続化給付金を受けられない事が「法の下の平等」に反するとして憲法違反であると主張し国に450万円の支払いを求めた訴訟において、東京地裁は請求を国が「公金で性風俗業を下支えすることは、多くの国民が抱く性的な道義心に照らして相当ではない」として棄却した。

 この2つの件から筆者が感じたことは、風俗もAVもいわゆる「堅気」の仕事では無いわけだが、今の時代において、当事者たちはそうは考えていないという事であり、「正業」と思っている人が増えたのであろうという事だ。

 今の我が国においては「性産業」を「正業」と捉える人は正直少ないだろうし、親からすれば子供が風俗やAVで働くことを喜ぶ人は少ない事も事実であり、教育機関だって「AVや風俗で働く道がある」などという進路指導はしない事も事実だ。その事実を直視せず「人権」「平等」と騒いでも、あまりピンと来ないわけである。

 性産業で働く人たちには、以前にはある種の矜持があり、「サツや国の世話にはならない」という精神が強かったわけである。「誰に踏まれて咲こうと散ろうと、要らぬお世話さ放っときな」という裏町人生の歌詞(古いですが、良い歌です)のとおりの精神を持った人が多かったわけだ。要するに、「裏町」を生きる者としてのプライドと強い自立心があったわけだ。「堅気」では無い者として生きる者らの、そんな矜持は今の時代には無く、暴力団も持続化給付金に群がったわけであり、「堅気」でない者たちも国に支援を求める時代になった事は感慨深いものがある。

 「堅気」の世界でなかったからこそ、「バッキー」のような極悪AV業者も存在したわけであり、首魁の栗山が摘発されたころからすればAV業界は格段に「堅気」の世界になったともいえるが、どこまで行ってもAVはAVであり風俗は風俗である。人間の本能に根差す商売であるから、必要な商売であるとは思うが、あからさまに「性風俗を利用しよう!」とか、「AVをドンドン楽しみましょう!」というもの違うような気がする。このような性産業は利用者が、その利用を大っぴらにできないからこそ魅力的な気がするのであるが、筆者の感覚は古いのかもしれない。

 別に適正に公租公課を収めている者であれば、風俗でもなんでも持続化給付金を払ってやれば良いような気もするわけだが、性産業をあまり「健全化」というか「健全な産業」と思わせるような考えには賛成しかねるわけだ。

 性産業の特徴は、一時的には多額の収入が入っても、年を取るにつれて稼げなくなるのが多くの現実なのである。性産業に限らず水商売であっても、それは同じで稼げるときに稼いで、事業を興す人もいれば、稼いだ金を全てヒモやホストなどに貢いでしまう人もいるわけであり、そんなタイプの人たちは還暦ちかくなっても(超えても)鶯谷あたりのホテトルで春をひさいで糊口を凌いでいる者が多いわけだ。このような現実を見据えたうえで、AVを含む性産業については、どう扱うかを考えるべきであると考えるべきであり、今稼げるという事も重要かもしれないが、その後の人生を考え性産業から離れた後の事も考えるきっかけを与えるような動きも必要ではないかと思うのである。そのためには、鶯谷のホテトル嬢たちから「懺悔の値打ちもない」話を多く聞き取りまとめる必要もあるのではないかと思うのである。

 性産業の健全化を推し進めれば進めるほどに、窮屈になった当事者たちは「裏」の世界に飲み込まれていくことも確かであろう。「直引き」とか「直接交渉」は、通信手段の発達から当たり前の時代になり、「個撮」とかも当たり前の事になって来たわけであり、その「個撮」を海外サーバーで配信し収益にする者らもいるわけで、すでに産業化しているわけだ。 

そんな商売の胴元が国政選挙に出馬する時代なのだから、我が国が凋落するのも当たり前のことだと思う。簡単に裸をカネにできるシステムが確立し、「パパ活」「ママ活」「援助交際」などもSNSから簡単にできる時代であり、業者を介さずに性を換価することは以前よりも簡単になっているわけだ。このような、安易にカネになる「裏側」に行かないような啓蒙も大事であろう。

 この世界は法曹の考えるような綺麗事だけでは成り立たない世界である。性産業は社会が必要としており、性犯罪の抑止にも寄与している面がある事も事実である。そんな世界に従事する人たちの職業に対する考え方の変化を受け止めたうえで、性産業についての規制などについての議論が必要ではないだろうか。

大体我が国は、売春を禁止しながらも、実際にはソープランドでは公然と売春が行われているわけであり、こんなダブルスタンダードも解消する必要があるはずではないだろうかと思うのである。

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