東京弁護士会は3月30日付で、安岡隆司弁護士の懲戒処分の事前公表を行っている。
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安岡弁護士の非行となる対象行為は、市民窓口において2008年6月2日から2021年12月7日にかけて、延べ92名の依頼者らから苦情を受けていたという事であり、2020年10月頃からは、着手金を支払ったにもかかわらず業務を放置され、連絡がとれないという内容の苦情が多数寄せられ、東弁は2021年11月4日に苦情の内容の報告書を提出するよう安岡弁護士に要請し、その後の12月14日にも追加の苦情を含めて報告書を提出するよう要請し、何度か督促もしたが、安岡弁護士は完全に無視して調査に協力しなかったとの事である。
それにしても約12年間にわたり職務懈怠についての苦情が寄せられていたのであれば、もっと早く東弁は動くべきであったと思われる。2020年10月から、「カネを払ったが、そのあと連絡が取れない」との苦情が大量になされたわけであるから、その時点で何らかの措置をとるべきであり、筆者に寄せられている情報でも、弁護士以外の第三者から安岡弁護士への委任を勧誘され、着手金の支払いを行い、その後連絡不能となってしまったとの事であり、「着手金詐欺」としか思えないというものであった。
安岡弁護士は平成27年10月に恵比寿に「弁護士法人アルビス国際法律事務所」を設立し、その後の平成29年4月に名称をRYU法律事務所と変更すると同時に、本店所在地を虎ノ門一丁目に変更したわけである。そして連絡不能状態であった令和3年10月3日に現在の事務所の登録場所である目黒区下目黒2-18-3 花谷ビル601に移転したわけである。
この事務所の動きの変遷は、「飼い主」が変わった事によるものではないかと筆者は推測しているが、東弁に苦情の報告を行うよう催告される1か月前に事務所の移転を図ったということは、着手金を支払いしたが業務を行っていない依頼者からの苦情や返金請求から逃れるために「飼い主」事務所の移転を行ったのではないかと考えているのである。
最近は「連絡不能」の弁護士が増加しているようだ。物理的に賃料未納で、強制執行を受けたり、料金未納で電話が解約される弁護士も多いように思われる。いい例が、非弁屋の走狗として名義貸しで糊口を凌いでいる渡辺征二郎(第一東京 また事務所を移転したようですので近日中に再度とりあげます)や、同じく一弁の藤田和史弁護士であろう。
安岡弁護士は東弁の2005年7月の会報に「ソリティアな日々」として寄稿し、パソコンゲームの「ソリティア」にハマっている事を述べていたが、まさか「ソリティア」をやり続けて事件処理を放擲したのであろうか?
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安岡弁護士は弁護士登録後は五本木の弁護士事務所で勤務していたようで、その頃は真面目な若手弁護士だったようであるが、何が原因で「着手金詐欺」と言われても仕方の内容な行為を繰り返すようになったのか自らの口で釈明して欲しい。もし非弁屋の言いなりになっていたのであれば、しっかりとその事実を被害者のためにも明らかにして欲しいと思う。