朝日新聞の「誹謗中傷を許しているのは誰か SNSの構造を追う」という連載記事 問題提起は分かりますが「インフルエンサー」という商人による「ステマ」の撲滅を図るキャンペーンの方が必要なはずです。

朝日新聞は「誹謗中傷を許しているのは誰か SNSの構造を追う」という連載を行っている。

【参考リンク】

誹謗中傷を許しているのは誰か SNSの構造を追う 朝日新聞デジタル

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 この連載記事は「誹謗中傷を許しているのは誰か SNSの構造を追う」という凄い題名になっているが、誹謗中傷を許しているのは誰なのかと突き詰めて考えれば、誰も許していないという答えしかないだろう。誹謗中傷を積極的に呼びかけるものは稀であるし、そのような表現をしている者たちは「誹謗中傷」と考えずに「正論」もしくは「筆誅」と考えて行動している思われるわけで、他人の意見や行動を受け入れられない人間が増加した結果として「誹謗中傷」が蔓延しているというのが筆者の見立てである。

SNSの構造を問うて、この誹謗中傷問題の解決などができるとは筆者には思えないし、おそらくこの連載記事はSNSの「匿名性」を問題にしたい部分もあるのではないかと推測しているが、SNSは匿名であるからこそ自由な発言がなされる場であり「本音」の発信ができる場であることも事実であろうと思う。

自分の政治信条や価値観が異なるというだけで、相手を誹謗中傷して良いわけなどあるはずもないが、「私は、あなたとは意見が異なる」「私は、あなたの発言を面白く思わない」という程度の情報発信すらも「誹謗中傷」捉えて開示請求を「圧力」として執りおこなう者らも増加してきた。上記の連載の第7回目で曽我部真裕京大教授が

開示請求の乱用への懸念もあります。これは杞憂(きゆう)ではなく現実にあり、公共性のある表現が抑圧されかねず、匿名で公共的な発言ができなくなる可能性もあります。

と述べているが、全く曽我部教授の言うとおりであり、誹謗中傷とは思えない内容について無用な開示請求や、訴訟提起を行う事で自由な批判を「圧殺」しようとする者らが存在することも事実なのである。自ら「反社」であると述べているN国の立花などは、反対意見の圧殺だけでなく、小銭稼ぎまで行っている訳であり、曽我部教授の懸念以上の事態が発生しているわけだ。

誹謗中傷を名目として、犯罪行為や不正な行為への指摘・批判を封殺する者も今後は増加すると思われる。そんな事からも、誹謗中傷とはいかなる表現であるかという認定の基準を判例の積み重ねなどではなく、国民的な議論の上で早急にある程度作成することが急務だと思われる。

政治的な意見や、思想信条について「議論」ではなく、いわれのない誹謗中傷を行うことはとんでもない事であるし、個人情報を晒したりすることも到底許してはならないと思われるが、適切な「批判」「批評」は絶対に保護されるべきであり、つまらん駄文を「つまらない」「おもしろくない」と指摘することや、健康被害が生じかねない「エセ医療」とか、ある属性の者らを貶めるような「炎上記事」を書いてアクセスアップを図るような問題について注意を促す投稿まで「誹謗中傷」として、むやみやたらに開示請求を行う事は「救済手段」を利用した「圧力」でしかないと思われるのである。

最近は「ステマ」を商売にしている連中は「インフルエンサー」と呼称されているようだが、要するに商品の宣伝のための太鼓持ちをカッコよく言うと「インフルエンサー」という事になるらしいが、要するに単なる広告屋であり商人なわけである。そんな商人に対する適切な批判は絶対に必要だと思われるばかりでなく、記事広告と銘打たずに「私のお気に入り」みたいな情報発信なステマに対しての規制を強化するべきであろうと筆者は考える。

どう考えても詐欺としか思えないカネ集めから、健康被害が発生しそうな医療・健康食品などについてのいかがわしい「ステマ」は国民の財産や身体・健康に害をなす可能性が高いと思われるからだ。

誹謗中傷問題を「インフルエンサー」と呼ばれる商売人の道具とされないための議論が必要なはずである。救済される人たちが適切に救済される制度であるべくするために、弁護士の誹謗中傷問題に対する「見識」「倫理」も必要なはずだ。社会正義の実現を使命とする弁護士たちが、商売人の都合のために、自由の表現の圧殺に手を貸すような事はあってはならないはずだと筆者は考えるからである。

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