無法地帯と化しているSNSの原因は「炎上商法」の蔓延と、アクセス数を稼ぐために手段を選ばない「インフルエンサー」という連中が原因のはずです。それと報道機関は、民事訴訟の判決を報道するのはいいですが、内容は正確に報じるべきだと思いますよ!

スポニチアネックスは14日付で以下のリンクの記事を配信し、はあちゅうと名乗る人物を原告とする名誉棄損訴訟の結果について、その原告当人の情報発信を鵜吞みにした訴訟内容を精査しない報道を行っている。

【参考リンク】

はあちゅう氏 誹謗中傷裁判で勝訴 「無法地帯と化しているSNS、もっと建設的な場所になること願う」

 この報道には大いに問題があると思われる。「勝訴」という項目を辞書で引くと訴訟に勝つこと。有利な判決を受けること。「原告側が―すると記載されているが、今回の報道の対象の請求の趣旨は、200万円の賠償請求のうちの一部金として50万円の請求を行ったものであり、請求が認容されたのは、そのうちの36万円であり請求額の4分の1にも満たない金額が認容されたというものであり、「有利な判決を受ける事」としての勝訴という表現なのかもしれないが、報道を行うのであれば、この原告の主張をしっかりと精査したうえで「請求の一部を認容」と表現するのが適切であったと思われるのである。

 一部のマスコミとつながりのある代理人や原告がその立場を利用して、自らの立場を利するような恣意的な報道を行わせることは極めて問題であると筆者は考える。名誉棄損による損害賠償請求が、今回の訴訟である程度の認容がなされることは当然であり、この原告が「勝訴した」と言いたくなることは理解するが、この原告が到底名誉棄損とは言えないような意見論評について訴訟を提起していると報道されている事からも、一体どのような表現をこの原告と訴訟代理人は「名誉棄損」として判断して多くの訴訟を提起しているのかも報道して欲しかった。そして、それなりの数の請求が棄却されている事についても検証するべきであったと思われるのである。

【参考リンク】

文春オンライン「セクハラ撲滅よりも保身を優先した不当訴訟」記事について

 この訴訟の原告が述べているSNSが無法地帯と化しているという事に異存のある人は多くないだろう。さまざまなSNSは「カネの亡者」らが「カモ」を求めて跳梁跋扈する舞台と化しており、「インフルエンサー」による「ステマ」から、投資名目の「金集め」に個人情報の採集を目的とした「お金配り」などの投稿で溢れている。そのような「無法地帯」を建設的な場所に変化させるために必要なものは多様な意見を許容する精神であり、もちろん容姿を揶揄したり、単なる罵倒のような投稿は排除されるべきであると考えるが、アクセス数を稼ぐためにわざわざ物議を醸すような投稿を行う「炎上商法」とか、宣伝する商品の効用を過大に述べたり有名人も使っているなどと宣伝し購入を唆す「ステマ」などを徹底的に排除することこそが必要ではないかと思われる。

 自らへの単なる意見論評や、情報発信に対する異論を片っ端から「名誉棄損」として捉えることは表現者であることを自負する人間のやる事ではないだろう。誹謗中傷の被害者を救うために必要な事は片っ端から気に入らない表現について法的措置を講ずる「濫訴」のような対応では無いだろうと思う。

 いかなる表現行為においても、「批判」があることは当然であり、表現者はその「批判」を糧にして、さらに成長する表現者も多いはずである。上述のとおり容姿を揶揄したり罵倒するような投稿は論外であるが、我が国の憲法には「表現の自由」が保障されているわけであり、適切な批判などは当たり前だが許されるわけである。この「表現の自由」と「誹謗中傷」とのネット社会における受忍限度などなどの検討を国民的な議論として行い、超えてはならない一線をみなで考えるのがSNSを建設的な場所にすることであると筆者は考える。

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