少年革命家を「5年後一家心中とかで馬鹿にされそうだわ」などと中傷したとして投稿者に33万円の支払いを命じる判決との報道。判決は妥当だと思いますが、報道には気になる点が結構ありました

産経新聞は『ユーチューバー「ゆたぼん」を中傷、30代男性に賠償命令』として以下の記事を配信した。

インターネット上に投稿されたコメントで名誉を傷つけられたとして、「少年革命家 ゆたぼん」の名前で活動するユーチューバーの少年(13)が北海道に住む30代男性を相手取り慰謝料など60万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、東京地裁であった。岩田真吾裁判官は「社会通念上許される限度を超えた侮辱行為」として、男性に33万円の支払いを命じた。

少年は、小学生の時に不登校となった経験を踏まえ「不登校は不幸じゃない」などのメッセージをユーチューブで発信している。

判決などによると、男性は昨年7月27日、ニュースサイト「ニコニコニュース」に掲載された少年に関する記事のコメント欄に「このゴミガキ定期的に上がるけどさ、マジで学校行ってないの?」「5年後一家心中とかで馬鹿にされそうだわ」などと匿名で投稿した。

判決理由で岩田裁判官は、表現の内容や回数などから「少年の人格的利益を侵害した」と認定した。

判決後に産経新聞の取材に応じた少年の父、中村幸也さんによると、少年に対するネット上での誹謗(ひぼう)中傷は、少年がメディアに取り上げられるようになった令和元年ごろから急増。これまでに投稿者が謝罪するなどして示談に至ったケースだけでも50件超に上るといい「裁判費用は完全に赤字だが、『匿名なら何でも書き込んでいい』というネット環境を変えたい」と訴えた。

少年側の代理人弁護士の福永活也氏は「投稿者は『匿名だから』と気軽に書いているケースが多い。誹謗中傷は誰も得をせず、不幸しか生まれない」と話している。

引用以上

 この引用記事中にあるような表現が名誉棄損である事は当たり前の事で判決内容も当然ではあると思われる。また、この少年革命家の代理人弁護士である福永弁護士が述べる「誹謗中傷は誰も得をせず不幸しか生まれない」という感想も、本当にそのとおりであると思うが、筆者には不登校であることを積極的に発信する理由があるとは思えないし、「不登校は不幸ではない」という主張も理解できなくはないが、教育問題を幸不幸で論じることには違和感を抱いてしまうのが正直なところである。

この誹謗された少年は「革命家」と称しているわけだが、佐野元春は80年代前半には「さよならレヴォリューション」と歌っているし、「革命家」を自称していた全共闘世代の左派青年たちはすでに後期高齢者になりすでに革命への熱情をお持ちの方も少ないと思われる中で「革命」という言葉を使うのであるから、YOUTUBEを使った小銭稼ぎなどではない確固たる信念を持って世の中の人たちの価値観の回天を図ろうしているのであろうと思われる。

引用記事中で気になるのは少年革命家の父が『投稿者が謝罪するなどして示談に至ったケースだけでも50件超に上るといい「裁判費用は完全に赤字だが、『匿名なら何でも書き込んでいい』というネット環境を変えたい」』と述べていることだ。どのような表現について削除・謝罪を求めたかという事と、裁判費用が赤字ということについて、産経新聞はもっとしっかり取材を行うべきであったと思われる。最近は福永弁護士が、到底「誹謗中傷」とは思えない内容の情報発信について、「人生全てコンテンツ」の自称インフルエンサーの代理人としてばかりでなく、ご自身も原告となり数多の訴訟を提起している事から、単なる少年革命家への批判を「謝罪」させたような事が無いのかが気になるわけである。

 筆者は、この少年革命家とか親御様の情報発信に全く興味が無いので、ほぼこの人たちの情報発信を見たことが無かったわけであり、今回少しだけYOUTUBEを見てみたが到底視聴したいと思われる内容ではなく、まともな政党とは到底言えないN党の立花とつるんでいる時点で「そういうことか」と納得してしまったので未来永劫この人たちの情報発信を閲覧することは無いと思うが、革命家を自称しているわけだから、親の意志などでやっているわけではないと信じたいので、自分自身がどのような社会を作っていきたいのか情報発信をして欲しいと思う。

 年末でもあるので、ハッキリと断言しておきますが、「日本一稼ぐ」と断言し本を出版してしまう弁護士さんのポジショントークとしか思えない誹謗中傷批判や、自分への批判は全て「誹謗中傷」と考えているとしか思えない「人生全てコンテンツ」とおっしゃる方が、誹謗中傷についてマスコミで語ったりするのは、この人たちの現状認識が大きく歪んでいる事に気付くべきであると筆者は思うのである。

 自由で闊達な議論を行うためには「批判」は必要なものであろうし、出版されている著書などについては、様々な批判が寄せられることは当然であるし、それはウェブ上の表現であっても同様のはずだ。「私は絶対的に正しい」「私に対する批判は誹謗中傷・差別だ」「私の都合の悪い点を指摘するのは誹謗中傷だ」とご主張する人が激増し、何かといえば「発信者情報の開示」「損害賠償を求める」と主張するのは、「表現の自由」という大切な憲法で保障された権利を蔑ろにするばかりではなく、自分たちが行ってる本当に全く面白くない情報発信についても枷をはめられる事になる可能性が高くなることには気づいて頂きたいと思う。そのうえで、「殺す」とか「死ね(タヒね)」などという表現や、個人情報を拡散するような表現については断固として闘っていくべきだと思う。

 来年は裁判所のリソースを無駄に使うような、どう考えても「誹謗中傷」とは思われない表現についての、発信者情報開示請求や損害賠償請求が激減することに期待したい。(無理だと思いますがね)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中