自由と正義9月号は弁護士のブログなどにおける情報発信についての懲戒処分が3件掲載されています 弁護士なんだからウェブで意見を述べるより法廷で決着をつけるべきでしょう

自由と正義9月号には弁護士のブログなどによる情報発信についての懲戒処分が3件掲載されている。一つは北口雅章弁護士(愛知)の処分であり、以前にもこの問題は取り上げているので今回はこの件には触れない。

【参考リンク】

北口雅章弁護士(愛知県)に戒告の懲戒処分 自身のブログで伊藤詩織氏を「妄想」「虚構」「虚偽」などと記載し侮辱した事が懲戒事由です

 もう1件の懲戒処分は高島章弁護士(新潟)の件であり、高島弁護士については改めて論評する予定なので、今回は坂本尚志弁護士(東京)についての懲戒処分について取り上げることにする。以下に自由と正義9月号の懲戒処分の公告を引用する。

1 処分を受けた弁護士

  氏名 坂本 尚志                登録番号 41195

  事務所 東京都新宿区新宿2-8-1 新宿セブンビル403 清陵法律事務所

2 処分の内容            戒告

3 処分の理由の要旨

  被懲戒者は、懲戒請求者A労働組合が団体交渉を申し入れた相手方の代理人であったところ、被懲戒者が開設していたブログにおいて、2016年12月5日、同7日及び2017年3月30日付で、その記事を読む一般人にして、懲戒請求者A組合が事件屋のような交渉を行う団体であり、かつ、自らは働いているように見えず、あぶく銭で生計を立てているように思える者たちがその構成員にいる等と認識させる、懲戒請求者A組合の社会的信用を低下させる記事を掲載した。

  被懲戒者の上記行為は、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。

4 処分が効力を生じた年月日     2021年4月14日

引用以上

  坂本弁護士は以前にもブログで「法務局とケンカ」などという記事を掲載して物議を醸したことがある弁護士であり、即独弁護士として様々な業界の需要を開拓し、当初は過払い金返還請求に力を入れていたようであるが、現在は刑事事件などで良く名前をお見掛けする弁護士である。

  今回の懲戒処分においては坂本弁護士からすれば相手方であった労働組合を「事件屋」のような交渉を行う団体であり、その構成員の中には、働かずにあぶく銭で生計を立てているというような事をブログに投稿したとの事であるが、そんな事をよく書いたなと呆れてしまう。

  この件については、歌舞伎町のキャバクラにおける労働問題であったようで、組合側のブログでこの問題の内容が確認できた。

【参考リンク】

フリーター全般労働組合 坂本尚志弁護士は、嘘をついても開き直る。

この問題の経緯はともかく、坂本弁護士がこの労働組合についての偏見をブログに掲載した事は事実である事は間違いないようなので、この戒告処分は当然であろうし、問題の解決に当たるに際に自分の予断をブログに書き込んだりすることは弁護士の行為としてはあまりに軽率でしかないとか言いようがないだろう。

 労働組合の要求が不当なのであれば、弁護士の業務として断固として戦うべきであり、ブログにおいて労働組合を批判するのは問題解決に何らの寄与もしないどころか、かえって解決を困難にするだけの行為である。法的に問題の解決をするのが弁護士の仕事であり、相手方をブログで批判するのが仕事ではないのである。

 坂本弁護士は東大卒元プロボクサーとして、マスコミにも取り上げられることも多い有名弁護士であるので、言動や行動には注意するべきであろう。委任を受けた事件の内容などを安易に情報発信することは、自分のためにもならない事を自覚して欲しい。

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