給与ファクタリングの「顧問」であった杉山雅浩弁護士(東京)の懲戒処分 給与ファクタリングの顧問をしていた弁護士たちのその後の動向はなかなか面白いです

自由と正義7月号に杉山雅浩弁護士の懲戒処分の要旨が公表されていたので以下に引用する。

1 処分を受けた弁護士 杉山雅浩 登録番号 52597

事務所 東京都豊島区池袋2-71-3 ベルスパッツイオ池袋ビル3階

弁護士法人ワンピース法律事務所

2 処分の内容 戒告

3 処分の理由の要旨 

被懲戒者は、懲戒請求者から受任した事件につき、2019年3月27日に着手金5万4000円を受領したところ、同年8月23日、懲戒請求者から委任契約解除の申入れを受けたため、上記着手金から相談料1万円を控除した残額の返金を約束したにもかかわらず、懲戒請求者からの返金要求を合理的理由なく拒絶し、所属弁護士会の綱紀委員会の懲戒相当との議決の告知を受けるまでこれを返金しなかった。

被懲戒者の上記行為は、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。

4 処分が効力を生じた日 2021年2月15日  2021年7月1日 日本弁護士連合会

引用以上

 この杉山弁護士は「給与ファクタリング」の業者が「顧問」として、業者のウェブサイトに掲載されていた弁護士である。

【参考リンク】

給与ファクタリングをしていた連中の顧問をしていた弁護士らの情報がまとめられていました 顧問を務められていた先生方にもいろいろと事情がありそうですね

 そんな杉山弁護士の懲戒事由は着手金5万4千円を受領したのちに委任契約解除の申し入れを受け、4万4千円の返金を約束したにも関わらず懲戒相当の議決が出るまで返金をしなかったというものであり、返金額に争いがないと認定されている訳だから、フトコロの都合だったのか何らかの意地であったのかは不明であるが、すぐに返金をしておけば懲戒処分など受けなくて済んだと思われる。

 杉山弁護士に限らず、給与ファクタリングに関与した弁護士たちは懲戒処分と隣り合わせの業務を行っている弁護士が多いのが特徴だろう。さくら共同法律事務所に在籍しながらも給与ファクタリングの顧問として多くの業者のウェブサイトに掲載されていた村上貴洋弁護士は西早稲田でファーマ法律事務所を開設して、さくら共同法律事務所からは独立を果たしているが、その業務については様々な情報が寄せられている。そのほかにも、クレジットカードの不正取得に関与するLVを偏愛する69期の弁護士さんも給与ファクタリングの「顧問」として業者に紹介されていたことなどを考えると、「給与ファクタリング」業界に関与した弁護士の多くは「カネに追われて」いるのであろうというのが率直な印象である。弁護士不祥事問題は弁護士の収入低下の問題と確実にリンクしているという事は明らかなのだから、日弁連・各単位弁護士会は低所得弁護士への緊急融資制度などを真剣に検討するべきだと思われる。弁護士への緊急融資を会が煩瑣な審査をせずに、数百万円まで行えるようにすれば、確実に不祥事が減る事は間違いなく、依頼者見舞金の拠出よりも良いのではないかと思われるので、早急に検討を行って欲しい。

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