裁判の証拠に虚偽内容のメールを提出した古澤眞尋弁護士(神奈川)に退会命令の処分 有能な弁護士であり業界の評価も高かった古澤弁護士の元勤務弁護士に対する「意地」は余りにも大きな代償となったようです

NHK神奈川NEWSWEBは「裁判の証拠に虚偽内容メール提出 弁護士に退会命令」として以下の記事を配信した。

横浜市の55歳の弁護士が、以前経営していた事務所に所属した弁護士との間で給料の未払いなどをめぐって争っていた民事裁判で、虚偽の内容のメールを証拠として提出したなどとして神奈川県弁護士会から退会命令の処分を受けました。

処分を受けたのは、神奈川県弁護士会に所属していた古澤眞尋弁護士(55)です。

県弁護士会によりますと、古澤弁護士は以前、川崎市内で経営していた弁護士事務所に所属した弁護士との間で給料の未払いや指導のあり方をめぐって裁判となっていましたが、裁判に証拠として虚偽の内容のメールを証拠として提出するなどしたということです。

メールは司法修習生が、争っている相手の弁護士の良くない評価を知らせる内容でしたが、弁護士会が確認したところ、司法修習生から送られた挨拶のメールを加工して古澤弁護士がねつ造した可能性があるということです。

このため神奈川県弁護士会は「弁護士の品位を失う非行だ」として、29日、退会命令の懲戒処分にしました。

弁護士会によりますと、古澤弁護士は「ねつ造はしていない」と一貫して否定しているということです。

引用以上

 この懲戒処分の事由となった証拠捏造を行い提出したという訴訟は、弁護士事務所における壮絶なパワハラについてのものである。

【参考リンク】

勤務弁護士に対する壮絶なパワハラと報酬の未払いで520万円の支払いを命じられた大先生様は、偽造としか思えないような証拠を裁判所に提出までなされたそうです。「嘘つき野郎」はアンタなんだから、バッジを返したらいかがですかネ?

 この壮絶なパワハラをおこなったのが古澤弁護士であった事には驚いた。同弁護士は横浜地裁川崎支部の破産事件で管財人に選任されていた事も多い弁護士であるばかりでなく、業界内でも「有能」という評判の弁護士であったからである。

 勤務弁護士をスリッパで叩いたり、メールの宛先表示を「クズ」と表記したりすることがどんな結果を招くかは冷静に考えればわかったはずだと思うのであるが、有能であるという自負が強い事から、勤務弁護士を一方的に「無能」と決めつけてのパワハラであったと推測できる。

 有能な弁護士であるがゆえに顧客も多かったことは、元勤務弁護士と訴訟になってからは、元勤務弁護士に対しての懲戒請求が元依頼者から多数なされたという事でも理解できる。外面は極めて良く、依頼案件について適切な対応を行う古澤弁護士は、依頼者からの信頼も厚かったのであろう。だからこそ古澤弁護士の話を聞いた、元勤務弁護士の依頼者らも古澤弁護士の話に嘘などないと思い懲戒請求を提起したのであろう。

 古澤弁護士も一般企業から社内におけるパワハラの相談を受けたのであれば、適切な対応を行い証拠を捏造してまで闘えというアドバイスはしないはずだろう。飼い犬に手を嚙まれたという気持ちと、「クズ」のくせに俺に楯突くのかという気持ちから証拠の捏造にまで手を染めてしまったのであろう。古澤弁護士の元勤務弁護士への「意地」は、大きな代償を払う事になったのである。

 弁護士による証拠の捏造は極めて稀な事案であることは間違いないが、有能な弁護士によるパワハラはよく仄聞する事案である。有能な弁護士が、自分の説明を理解できない勤務弁護士に対して信じがたいような言動・行動を取る事などは多いようで、徒弟制度の中で成長した弁護士からすると弁護士間の指導にパワハラなど存在しないと考える者も多いようだが、もうそんな時代でない事は多くの弁護士は理解しているはずだろう。

 古澤弁護士は弁護士法人古澤総合法律事務所の唯一の社員でもあるので、同弁護士法人も社員の欠乏を理由に清算が開始されることになる。かつて同法人は大船にも支店が存在したが、現在支店は廃止されている。

 神奈川弁護士会は古澤弁護士の退会命令を受けて、以下のとおり臨時相談窓口を開設している。

弁護士法人古澤総合法律事務所所属の古澤 眞尋元弁護士に依頼された方へ

2021年06月29日更新

 当会は2021年6月29日、弁護士法人古澤総合法律事務所所属の古澤 眞尋元弁護士に対し、退会命令の処分を言い渡し、この懲戒処分に関する会長談話を発表しました。

 これにより、2021年6月29日から古澤 眞尋元弁護士は神奈川県弁護士会を退会し、弁護士たる身分を失いました。

 当会では古澤 眞尋元弁護士に依頼された方のお困りごとに関する情報受付窓口として、神奈川県弁護士会ホームページに臨時市民窓口(WEB市民窓口)受付フォームを設けました。

 なお、電話による受付は、下記臨時電話にて承っております。

1.WEB市民窓口の受付フォームはこちら

2.臨時電話窓口電話

  電話番号:045(225)9254

  受付時間:平日10:00~16:00

  受付期間:2021年6月30日~7月16日

引用以上

 おそらく古澤弁護士は弁護士としては極めて有能な方であるから、預り金も適切に管理しているだろうし、苦情的な申し出は少ないのではないかと思われる。

 今後は神奈川県弁護士会に限らず、日弁連・各単位弁護士会においても勤務弁護士に対するパワハラなどの防止や、実際は労働契約でしかないと思われる勤務弁護士に対する契約上の取り扱いになどについて議論を深める必要があるはずだ。