「タヒね」懲戒処分の要旨 Twitterで憂さを晴らしても何の解決にもならない事を自覚して欲しいですね 

自由と正義7月号は橋本太地弁護士(大阪)の懲戒処分につき以下のとおりの公告を掲載している。

1 処分を受けた弁護士

 氏名橋本太地 登録番号 492001

2 処分の内容 戒告

3 処分の理由の要旨

被懲戒者は、懲戒請求者から、2019年12月9日のメールで、受任していた損害賠償請求 訴訟の代理人の辞任を求められ、2020年1月19日のメールで、着手金から10万円を差し引いた残金等の返還を求められていたところ、自己の本名と共に、弁護士及び自己の法律 事務所名を括弧書きで表示したツイッター で、2019年12月30日から2020年4月5日までの 間に、「金払わん奴はタヒね」、「弁護士費用を 踏み倒す奴は死ね」、「正規の金が払えない言うなら法テラス行きなさい」、「金払わない依頼者に殺された弁護士は数知れず」等の「死ね」、「殺される」等の表現を用いたツイートを発信した。

被懲戒者の上記行為は、弁護士法第56条第 1項に定める弁護士としての品位を失うべき 非行に該当する。

 4 処分が効力を生じた年月日  2021年3月1日

 この問題については、この問題が報道されたときに以下のとおりの筆者の見解を述べている。

【参考リンク】

Twitterに「タヒね」と投稿するのは弁護士倫理とか表現の自由とかの論点ではなく、単純にカッコ悪いですよ 弁護士なんだからTwitterに投稿するよりも訴訟起こして解決すればいいんじゃないんですか?

 上記の内容に補足をすることはあまりないが、懲戒処分を受けた橋本弁護士からすれば、返金を求められた依頼者の事を述べたわけではないと言いたいのであろうと思われるが、トラブルの最中に誤解されるような言動をTwitterで行ったのであれば、当事者からすれば腹が立つのは当然であろうし、自分の事を指摘されたと思うのではないだろうか?

 この問題については日弁連に審査請求を橋本弁護士は行っているとの事だが、日弁連で「戒告せず」との議決が出ても、橋本弁護士はこの投稿については反省をすべきであろうと思われる。またあまり同情はできないというのが率直な感想だ。

 Twitterで情報発信を行う弁護士は多く、弁護士名で発信する者や匿名で発信する者、また弁護士に成りすまして情報発信する者も存在する。弁護士のTwitterによる情報発信はまさに玉石混交であり、参考になる意見もあれば、まったく理解できない意見もある。また事件の守秘義務に関わると思われる発信も散見され、情報発信する弁護士の倫理が垣間見られることは興味深い。

 今回の橋本弁護士の情報発信があくまで一般論であったとしても、「タヒね」という表現に共感する者は少ないだろう。Twitterで憂さを晴らしても何の問題の解決にならない事は橋本弁護士も良く理解していると思われるし、弁護士費用の未払いなどを問題にしたいのであれば、日弁連や各単位弁護士会に「敷居の低い」とかアピールせずに「弁護士は敷居が高く、費用もそれなりに掛かる」というアナウンスを行ってもらうよう行う事が必要であろうと思われる。なんでも「弁護士に相談」という事を勧める日弁連・各単位弁護士会はあまりにも無責任ではないだろうか?弁護士は正当な対価を払った依頼者についての相談には乗るべきであると思うが、到底法律的な紛争とはいえないトラブルとか復讐代行業者と勘違いしたような相談者の相手など普通の弁護士はしたくないはずである。

 橋本弁護士には今回の処分を糧にして、今後は誤解を受けるような表現は慎んでほしいと思う。筆者の下には、橋本弁護士が誠実な弁護士であるので、今回の処分は行き過ぎではないかとの意見も寄せられており、同弁護士を頼りにする依頼者が多い事も理解できるからだ。

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