双頭の「雅」 猪野雅彦弁護士・中山雅雄弁護士(ともに二弁)の懲戒処分の要旨 違法行為を助長する弁護士を野放しにしておいていいんですかね?

自由と正義6月号は、詐欺的手法の出会い系サイトの代理人として訴訟を提起し不正行為を助長した猪野雅彦弁護士・中山雅雄弁護士(二弁)の懲戒処分の要旨を公表している。

1 処分を受けた弁護士

  氏名           猪野雅彦           登録番号           28946

  事務所 東京都港区芝4-3-2三田富洋ハイツ110 RING法律事務所

2 処分の内容  業務停止2月

3 処分の理由の要旨

  被懲戒者は、ウェブサイト運営者Aの訴訟代理人として、Bに対しウェブサイトの利用代金を請求する訴訟を提起するに当たり、懲戒請求者がBの代理人としてAに通知していた内容等から、上記訴訟の提起がAの詐欺的取引を助長することに当たる可能性を認識すべき状況にあったのだから、Aに対して資料を徴求する等して事実関係を検討した上で、Bの主張に反証できる可能性が相当程度存在すると判断できなければ訴訟提起の受任には消極的であるべきであったにもかかわらず、十分な調査を行わないまま、2016年11月21日、Bに対し訴訟を提起してAの違法行為を助長した。

  被懲戒者の上記行為は、弁護士職務基本規程第5条等に違反し、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。

4 処分が効力を生じた年月日 2020年10月30日

1 処分を受けた弁護士

  氏名           中山正雄           登録番号           28947

  事務所 東京都港区新橋1-18-19キムラヤ大塚ビル8階 裕綜合法律事務所

2 処分の内容 戒告

3 処分の内容の要旨

  被懲戒者は、A弁護士(猪野ちゃん)が2016年11月21日にウェブサイト運営者Bの訴訟代理人として、Cに対して提起したウェブサイトの利用代金を請求する訴訟の第一審判決において、Bによる請求が詐欺的取引に基づくものであることが示されていたのだから、Bの請求が違法行為ではないことを確認する義務を負い、その請求が詐欺的取引ではないかとの懸念を払拭するような調査結果を得ていなかったのに、Bの代理人として、上記訴訟の控訴審を追行し、また、控訴棄却判決に対して上告してBの違法行為を助長した。

  被懲戒者の上記行為は、弁護士職務基本規程第5条等に違反し、弁護士法第56条第1項に定める弁護士としての品位を失うべき非行に該当する。

4 処分が効力を生じた年月日 2020年11月2日

 弁護士職務基本規程第5条は以下のとおりだ。

(信義誠実)

第五条 弁護士は、真実を尊重し、信義に従い、誠実かつ公正に職務を行うものとする。

猪野弁護士と中山弁護士は、真実を尊重せず信義に従わず不誠実で不公正な職務を行ったと判断されたわけである。猪野弁護士の懲戒が報道された際には

猪野弁護士は2016年11月、出会い系サイト運営者の代理人として、利用者の女性に116万円の支払いを求めて提訴。この訴訟の過程で、サイトが詐欺的な手法を用いている可能性が浮上にしたにもかかわらず、十分な調査をしないまま代理人を続けて不正行為を助長したとしている。

との報道がなされており、懲戒処分の要旨にあるウェブサイト運営者は詐欺的な手法の出会い系サイトの運営者であり、懲戒請求者はこの詐欺的な請求をされた被害者の代理人弁護士と読み取れる。

この被害者の代理人弁護士が、悪徳出会い系サイトの代理人であった猪野弁護士に対して、同サイトの運営請求手法がどう考えても詐欺的であることを告知しており、その内容を猪野弁護士も理解していたにもかかわらず訴訟提起を行ったことが猪野弁護士の懲戒事由である。中山弁護士は、この猪野弁護士の提起した訴訟の請求が棄却されたのちの控訴審の代理人として控訴手続き・上告手続きを控訴人が悪徳出会い系サイトであることを払拭できないにも関わらず行ったという内容だ。

猪野弁護士が多くの悪徳出会い系サイトや詐欺的な手法の悪徳商法などの代理人を務めている事は周知の事実であり、筆者も猪野弁護士の懲戒処分の報道時にそのことを指摘している。

【参考リンク】

猪野雅彦弁護士(第二東京)に業務停止2月の懲戒処分 詐欺的手法の出会い系サイトの代理人として訴訟を提起し不正行為を助長したとの懲戒事由との報道

 懲戒事由の内容からすれば、本来弁護士としてはあり得ない行為を猪野弁護士と中山弁護士の「双頭の雅」は行っていたわけであり、不当訴訟と判断される要件である①提訴者の主張した権利又は法律関係が事実的、法律的根拠を欠くこと、②提訴者がそのことを知りながら又は通常人であれば容易に知り得たのにあえて提訴した等、裁判制度の趣旨目的に照らし著しく相当性を欠くと認められる場合という判断そのままの訴訟提起をしたという内容ではないかと思われるのだ。

そんな事からも、悪徳出会い系サイトの代理人として提起した訴訟は「嫌がらせ」以外の何ものでもないと思われる。そんな訴訟を提起されたものはたまったものでは無いだろう。悪徳出会い系サイトの経営者に猪野弁護士と中山弁護士は「こんな請求成り立たないよ、あんたのやっている事は実質的な詐欺だよ、だから諦めなさい」と説得すべきところを、何かしらの事情で断れずに、訴訟を提起し最高裁まで引っ張ったわけであり、こんな弁護士たちを放置しておいて良いはずはないと思われるのだ。

この懲戒処分以外にも中山弁護士は無権代理による訴訟上の和解を成立させたとして戒告処分を昨年12月に受けた要旨も自由と正義6月号に掲載されているが、懲戒処分を繰り返す弁護士に「戒告」の処分を続けて与えることは、第二東京弁護士会の「独自の気風」としか言いようがない。

 不当訴訟を平然と提起するような弁護士を野放しにしておけば、また同じことを繰り返すのではないだろうか?それは国民の利益にならないばかりか、裁判所を疲弊させるだけの行為ではないだろうか?

 最近もどう考えても提訴者の主張した権利又は法律関係が事実的、法律的根拠を欠く訴訟提起を弁護士自らが原告となって行っている事例も話題になっている。そんな事からも「不当訴訟」の防止についての議論を日弁連や各単位弁護士会も行うべきではないかと筆者は考える。

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