牧戸哲弁護士(三重)に4回目の懲戒処分 弁護士懲戒制度の見直しをしなければ弁護士の意見も弁護士自治の信託者である国民の意見も反映されないのではないでしょうか 

読売新聞オンラインは16日付で「弁護活動6か月せず、報告・説明もなし…弁護士業務停止1か月」として以下の記事を配信した。

三重弁護士会は15日、同会所属の牧戸哲弁護士(三重県松阪市)を、業務停止1か月の懲戒処分としたと発表した。処分は8日付。

 発表では、牧戸弁護士は2019年4月、死因贈与契約の事件を受任。同年8月の協議から、翌20年2月に法定相続人へ通知文書を送付するまで約6か月間、弁護活動をしなかったとされる。文書送付が遅れた理由について報告や説明もしなかったという。

 三重弁護士会の中西正洋会長は「市民の信頼を害したことを真摯に受け止め、倫理研修の徹底など再発防止に取り組む」とした。

引用以上

 上記の記事では触れられていないが、牧戸弁護士は4回目の懲戒処分である。

【参考リンク】

弁護士自治を考える会 弁護活動6か月せず、報告・説明もなし…弁護士業務停止1か月

上記の弁護士自治を考える会の記事からわかる事は、2014年の2回目の懲戒処分以降は全てが職務懈怠事案であり、牧戸弁護士はすでに職務を行う意思を喪失しているような気もしている。今回の報道を含む3件については相続がらみの事案であり、そのような案件を集客していたのかも気になるところだ。それにしても、4回目の懲戒処分であり「累犯」であることを考えれば業務停止1月とはあまりにも甘すぎるのではないだろうか。

 最近一部の弁護士の間では「タヒね」という投稿によって懲戒処分が下された事から、弁護士法56条1項の「品位を失うべき非行」とは何を基準として判断がなされるのかなどが議論になっているようであり、また、厳しい懲戒処分を下すことが続けば、弁護士が懲戒リスクを避けて厄介な相手方・依頼者の案件の受任を行わなくなるだろうとの視点から、国民の利益にならないのではないかとの考察をする人もいるようだ。

 「品位」をどのようなものかと規定する事は困難だろうが、少なくとも以下のような行為は明らかに品位を失うような非行である事に異論はないと思われる。

・受任した業務を行わない

・依頼者のカネをカッパらいする

・うその報告をする

・犯罪行為に加担する

・自ら犯罪を行う

 上記のような弁護士たちに断固たる処分をしなければ、「弁護士に金を預けて大丈夫か」「弁護士は人のカネをかっぱらう、騙し取る」という認識を国民が持つことになりかねない恐れもあることは間違いないと思われる。

 また、弁護士が懲戒リスクを避けることは、ある意味当然であり、弁護士の意見すら聞かず自分の認識だけを喚くような連中の委任など受ける必要も無いと思われる。相談に対して真摯に回答をする弁護士に対して悪態をつくような者らは相手にする必要もないだろうし、受任通知を発送したら毎日嫌がらせをしてくると予想されるような相手方の事件を無理に受ける必要もないはずだし、弁護士にも事件を選ぶ権利はあり、そんな事件だからからこそ「俺が解決する」と考えるセンセイもいるだろうし、また自らが「ゼニカネ」ではなく参画したい事件であれば、無償で引き受けることも弁護士の自由であろう。

司法制度改革は「2割司法」の打破も目標にしてきたわけだが、「法による支配」という前提を理解しない人たちに対して「法治」を説いても無駄なことを認識し、せめて「4割司法」程度になるような政策を取るべきであったと思われる。

 弁護士の需要を作るためにも必要な事は、「マネー教育」などではなく適切な教育と紛争解決のためにはどのような手段があるかという「法教育」ではないかと思われる。そのような教育を子供のみならず、大人にも行ったうえでこそ、紛争解決手段として弁護士に委任することが適切な手法だという事が多くの国民に理解されるのではないだろうか?

 紛争解決手段が弁護士に委任するのが最善と国民が理解する前提として、少なくとも明らかに「品位」に欠ける者らを排除しておく必要がある事も事実であろう。

 弁護士懲戒制度は改革されるべきであり、少なくとも「同僚裁判」と揶揄されるような事態を防ぐためにも、苦情処理や懲戒の審議については各単位弁護士会ではなく第三者機関に委ねるべきではないだろうか。そうすれば、各単位弁護士会の負担も減るだろうし、弁護士自治の信託者である国民も懲戒制度に対しての信頼を今よりは高めるのではないかと思われるので、本気で日弁連には検討を行って欲しい。

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