Twitterに「タヒね」と投稿するのは弁護士倫理とか表現の自由とかの論点ではなく、単純にカッコ悪いですよ 弁護士なんだからTwitterに投稿するよりも訴訟起こして解決すればいいんじゃないんですか?

読売新聞オンラインは5日付で「死ねを意味する「タヒね」投稿、弁護士を戒告…依頼者と着手金トラブル」として以下の記事を配信した。

 大阪弁護士会の男性弁護士(34)が、ツイッターで依頼者に対し「死ね」を意味する隠語を投稿したとして、同会から戒告の懲戒処分を受けていたことがわかった。処分は1日付。

 同会などによると、男性弁護士は、民事訴訟の依頼者と着手金の返還を巡ってトラブルになっていた2019年12月~昨年4月、実名で発信しているツイッターに「弁護士費用を踏み倒すやつはタヒね」「金払わない依頼者に殺された弁護士は数知れず」などと投稿した。依頼者個人を特定する書き込みはなかった。

 「タヒ」は、横に並べると「死」と読めるインターネット上の俗語。男性弁護士は同会に対し、「自らの苦しい感情をちゃかして投稿した」と釈明したという。同会は弁護士の品位を損なう非行として処分した。

 男性弁護士は取材に「コメントは差し控える」としている。

引用以上

 断片的な報道なので、事実関係はよくわからないが、上記の報道からは以下の内容が確認できる。

 ・着手金の返還で依頼者とトラブルになっていた(要するに着手金は貰っていた)

 ・依頼者個人を特定する投稿はしなかったが「弁護士費用を踏み倒すやつはタヒね」「金払わない依頼者に殺された弁護士は数知れず」という投稿をしたことは認めている。

 ・投稿の動機は、自らの苦しい感情を茶化して投稿した

まぁどんな気持ちであろうと、弁護士の実名アカウントで「タヒね」という投稿があれば、トラブルの当事者は気分が良いわけは無いだろう。このような投稿をしなければ、懲戒請求もなされなかっただろうし、弁護士なんだから「タヒね」という表現でなく、もっと婉曲な表現にしておけば問題にはならなかったと考える。

どんな理由が有ろうと「タヒね」と弁護士の実名アカウントで投稿すれば批判されることは分かっていたはずであろうし、依頼者とのトラブルの内容は分からないが、一度は受任した相手とのトラブルなのであるから、「タヒね」という表現をすることは、あまりにも幼稚ではないだろうか?

弁護士は受任時には委任契約書の締結が定められており、こんなツイートをした弁護士は委任契約書に基づいた解決を淡々と主張していればよかったわけである。どんな事件の着手金かも不明ではあるが、モメそうな相談者・依頼者からの委任を受けたこと自体が自らの与信能力の無さであることも自覚して欲しい。

弁護士に相談を行うものの中には、人の話など聞かず自分の論理だけで「こんなに酷い目にあっている俺を何で弁護士は助けないだ!」と激高したり、相談内容の資料もない中で「なぜ事実関係は明白なのに、証拠を出せとかいうのだ!」などいうタイプもいる。そのほか「この事件は確実に勝訴できますから完全成功報酬で」とか「自分は法律に詳しいので先生の手間は減らしますから安くしてください」という独自の解釈に根拠のない自信を持つものなどが激増している訳であり、銭をもらうと面倒になるタイプの連中も多いわけだ。

そんな連中の中には「書面を何枚か作るだけで、なんでカネが必要なんだ」とか「自分の意見を否定されたから相談料は払わない」というのもいるわけで、弁護士は商売として円満に取引できる依頼者を見極める能力も必要だという事だ。

人様のトラブル解決をシノギにするのが弁護士なのであるから、厄介な相手方との交渉は仕事なわけであるが、依頼者からも因縁を付けられることが、それなりにある事ぐらいは自覚して事件の受任について検討を行うべきであり、依頼者から銭を返せと言われたぐらいで「タヒね」と投稿するのは、上記のようなことからも、あまりにも幼稚で安易と言わざるを得ないのである。

こんな投稿をするよりも着手金を返還する義務が無いことを確認する訴訟を起こすとか弁護士としてできることは有ったわけであり、自分の土俵で決着を付ければ良かったのではなかろうか?

まぁこの投稿を行った弁護士は34歳とまだ若い弁護士のようであり、悩みに悩んだ末の苦しい感情を投稿したのかもしれないが、どんな仕事をしていても正当な報酬・代金を貰えないことがあることは、弁護士なんだから他の職業の人よりも分かっているはずだろう。

弁護士だっていくら心血を注いで依頼者のために努力をしても、その努力が報われない事や、全く理解されないこともある事を受け入れるべきであり、カネの事でもめたくないのであれば、依頼者を厳選するか、一見さんお断りにすべきなのである。

この懲戒処分自体については、自由と正義に懲戒処分の要旨が公表されてから、内容を精査するつもりだが、この若い弁護士さんはTwitterで愚痴を言いたいのであれば、匿名でやるべきであろうと思われるし、世の中理不尽である事を理解したうえで(だって、懲戒処分の判断基準なんて恣意的でしょ?)弁護士業務を行ったほうが良いんじゃないかと思いますよ。

世の中に冷たくされて一人ぼっちで泣く日があってもいいし、もうダメだと思う事もこれからも何度もあると思うよ。弁護士費用を踏み倒されれば悔しいだろうけど、もう「タヒね」などという投稿はしないようにして欲しい。

“Twitterに「タヒね」と投稿するのは弁護士倫理とか表現の自由とかの論点ではなく、単純にカッコ悪いですよ 弁護士なんだからTwitterに投稿するよりも訴訟起こして解決すればいいんじゃないんですか?” への 1 件のフィードバック

  1. この弁護士が幼稚という点は同意ですが

    >カネの事でもめたくないのであれば、依頼者を厳選するか、一見さんお断りにすべきなのである。

    それが出来れば苦労ないです。
    一昔前と違って弁護士が激増し過当競争に陥った今、そんなことできる弁護士は限られているでしょう。
    特にこの弁護士は既に独立しているようですが、34歳で独り立ちしたところで、マトモな客だけ選んでやっていける経済的基盤があるわけないことくらい分かるでしょ?

    一般人と違って弁護士の不祥事を取り上げるブログをやっているんだから、それくらいの知識は持つべきです。

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