カネを持っている事を自慢するオッサンたちというのは気色悪いものである。場末のキャバクラで金持ちぶってキャバ嬢を口説こうとしているような下衆な臭いと、カネを持っていること以外に誇る事が皆無であることを自認しているようなものだからだ。
以前にも、日本一稼ぐと自称する弁護士さんに商売にも倫理や道徳が求められることを分かってほしいという投稿をしたところ、日本一稼ぐ先生様が罵詈雑言としか思えない内容をTwitterで発信していることについての情報が多数寄せられた。
【参考リンク】
弁護士も商売であることは間違いないでしょうが、商売には倫理や道徳が求められることを日本一稼ぐ弁護士さんには理解して欲しいものです
弁護士が理不尽な主張をする相手方や相談者にでも腹立つことはあるだろうが、匿名の発信者をカス底辺などと決めつけて発信すること自体が弁護士としての品位に欠ける行為であろうと思われる。また依頼者と適切な距離が取れていないような気もする。
弁護士と依頼者の関係は微妙なものであり、あくまで委任関係であり、依頼者に感情移入して業務を行い、一方的に依頼者の立場で情報発信をする事には感心しない。
社会正義の実現のために、収入度外視で何らかの訴訟を行うことはあるにしても、極めて個人的な問題である発信者情報の開示が何らかの社会正義を体現するものとは思えないし、自分で「炎上」を目論む連中や、現在の一般的な社会常識から乖離した意見や行動を発信するものらへの単なる「批判」を「名誉棄損」とまで位置づけて「ゲーム感覚」で開示請求を行う事にも感心できない。
いわゆる「堅気」の人が、いわれも無い誹謗中傷を受けているわけではなく、「炎上屋」みたいな人間や、プライバシーを切り売りしてゼニにしている連中が、自分に都合の悪い単なる意見まで「名誉棄損」として、やみくもに発信者情報の開示を行う事は余りにも不適切ではないかと思われる。当たり前だが、身体生命等に危害を加える予告や、死ねなどという表現については、許されるものでは無い事には誰も異論はないはずだが、どう考えても辻褄の合わないことを指摘することが「名誉棄損」を構成すると断言するようなスタイルには多くの異論がある事を自覚するべきであろう。
上記に「堅気」という表現をしたが、筆者は以下のとおりの国語辞典記載のとおりの意味で「堅気」という言葉を使っている。
職業や生活が、まっとうで、着実なこと。また、そういう人。「堅気の商売」「堅気になる」
職業に貴賎は無いと思うが、自分のプライバシーを切り売りするような人間については到底「堅気」とは思えないし、自分に降りかかる危険もわかってやっている訳であり、予防法務として弁護士に発信前に相談を行うべきであり、世間を挑発し、「堅気」の人をいらだたせるような表現や、説明不足により誤解されても仕方ない表現などによる、まっとうな批判を「名誉棄損」と弁護士が捉え「濫訴」的に発信者情報の開示を行う事は「堅気」の仕事とは到底思えないのが正直な感想だ。
稼ぎのよい弁護士が「優秀」というのは正確ではなく「商売上手」であるという判断をすべきであろうと思う。何を食っていようと、どこに出かけていようと、そんな情報を求める依頼者などいないだろうし、趣味での発信であれば、別名義で弁護士であることなど告知せずに発信することをお勧めしたい。