会派の資金を使い込んだ吉村卓輝弁護士(大阪)に退会命令の懲戒処分 依頼者のカネを使い込んでも退会命令には至らない場合もありますが、会派のカネを使い込めば弁護士会は厳しい処分をするという事のようです

MBSニュースは16日付で「大阪弁護士会の会派預かり金着服 弁護士を懲戒処分」として以下の記事を配信した。

 大阪弁護士会の弁護士が、所属する会派の口座から預かり金約2,000万円を不正に引き出し私的に流用したとして懲戒処分を受けました。

 退会命令の懲戒処分を受けたのは吉村卓輝弁護士(38)です。大阪弁護士会によりますと、吉村弁護士は所属する会派の会計担当をしていた2017年4月からの1年間、弁護士から集めた預かり金などが入った口座から数十回にわたり、約2,000万円を引き出したということです。

 2018年4月に会計担当を引き継いだ別の弁護士が通帳を確認したことから発覚。着服した現金は遊興費や事務所の費用などに充てていたということです。吉村弁護士は既に全額返金していますが、返金には依頼者からの預かり金などが無断で使われた疑いもあるということです。

引用以上

 会派とは、簡単に言えば派閥である。会派には人事推薦機能,親睦機能,研鑽・勉強機能があるという建前であるが、一番の機能は上記の内の人事推薦機能であろう。会員は会費を会派に支払い、上記の機能を利用すべく会派に所属するわけである。

 そんな会派で集めたカネを使い込みしたという話は前代未聞であろう。いわば仲間のカネを使い込んだわけであり、義理も人情もすべて捨てて銭をカッパライしたわけであり、相当「カネに追われていた」という事であろう。

 他の報道では、吉村弁護士は平成29年度から会派において会費徴収などの経理を担当し、その間に会費などを管理する口座から何度かにわたり、約30万~150万円を引き出していたそうだ。吉村弁護士が会計の役から交代した後に、会費の使途不明金が発覚したとの事である。カッパライした銭は事務所の運営や遊興費に充てていたということなので、完全に弁護士としての矜持を捨てて目の前の銭だけを追いかけて、カッパライを繰り返していたと思われる。

 さらに驚くのが、依頼者らなどからの預り金をカッパライして会派に銭を返したという事である。会派の仲間も、身内が会費をカッパライするなど思いもしないだろうから、キツイ「追い込み」を吉村弁護士に掛けたのかもしれないが、まさか預り金で弁済をしてくるなど思ってもいなかったであろう。

 一般的には弁護士が預り金をカッパライしても簡単には退会命令・除名の処分は下されないことが多いわけであり、ましてや被害弁償を行ったのであれば猶更である。しかしながら、今回大阪弁護士会は毅然と「退会命令」の処分を下したわけである。この決定の原因は「会派の仲間の銭を使い込んだ」という意識が大いに働いたのではないだろうか?

 以下の弁護士自治を考える会の記事を確認して頂き、カッパライ弁護士の刑事事件の判決と懲戒処分の状況を確認いただければ筆者の主張があながち的外れではない事をご理解頂けると思う。

【参考リンク】

弁護士自治を考える会 弁護士 「横領」「着服」 懲戒処分データ

吉村弁護士の所属会派がどこなのかは分からないが、吉村弁護士が依頼者の預り金をカッパライして会派に戻した銭なのであれば、この会派は果たして吉村弁護士の被害者に被害金額を返すのかにも注目したい。会派自らがウェブサイトなどにおいて、吉村弁護士の被害者らに対して吉村弁護士にカッパライされた預り金を返す意思がある事を告知すれば、多少は大阪弁護士会及び弁護士に対する信頼回復に寄与することになる事は間違いないわけであるから、さっそく行動を行って欲しい。吉村弁護士にカッパライされたカネは、吉村弁護士から回収すれば良い事ぐらい、会派の皆さんは理解している筈だ。

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