遺言書を偽造したことを認めていると報道された寺岡良佑弁護士(兵庫) 偽造の対価と動機が知りたいところです。弁護士不祥事にも大きな変化が訪れていると思われます。

産経新聞は7月31日付で「弁護士が遺言書を偽造 地検が捜査 兵庫県弁護士会」として以下の記事を配信した。

 

兵庫県弁護士会は31日、同会に所属する寺岡良祐弁護士(43)が遺言書を偽造し、神戸地検から有印私文書偽造・同行使容疑で捜査を受けていると明らかにした。寺岡弁護士は調べに対し容疑を認めているといい、同会は懲戒処分を検討している。

 同会によると、寺岡弁護士は昨年12月~今年4月ごろ、それぞれ別の故人の親族から依頼を受け、故人が生前に残していたとされるワープロ書きの文書を基にするなどして遺言書を偽造した。依頼人はいずれも法定相続人ではなかったが、遺産を相続できるような内容にしていたという。

 寺岡弁護士は平成22年から県弁護士会に所属し、同県洲本市内の事務所に勤めていた。

 同会の友広隆宣会長は「遺言制度に対する信頼を大きく損なう事態。原因究明や効果的な対策を講じるべく取り組んでいく」とコメントした。

 

引用以上

 

すでに地検が捜査を行っていり、寺岡弁護士は被疑事実を認めているという事なので、何らかの刑事処分を受けることになる事は間違いないだろうが、どの時点で遺言書の偽造が発覚したのかが気になるところだ。

公正証書遺言ではないので、遺言書の検認から遺産分割協議に入っていくのが通常であるが、遺言書の検認などを経ずに任意の交渉を行うこともある訳で、おそらくは任意の交渉時に「遺言があります」という話をして自らの依頼者らに有利な交渉を行うつもりだったのではないだろうか?

それにしても、遺産分割協議がスムーズに進まなければ裁判所を利用する手続きになる事は分かっていたはずであり、また遺言書の真贋が争点になる事も多いことも理解し得ていたはずの寺岡弁護士が「偽造」を行った動機や、依頼者とどのような話をして、報酬などをどのように約定していたのかが気になるところである。

この手の弁護士不祥事は、職務懈怠を糊塗するためとか「カネに追われた」弁護士が行うことが多いのであるが、この報道を見ていると「故人が生前に残していた文章」から、遺言書を偽造したという事であり、まっとうな法的手続きではなく「偽造」した遺言書を使い自らの正義を実現しようとしたとも考えられる。目的のために手段を選ばず、法的な解決のために証拠を偽造するという考え方が、筆者には増加しているような気がしてならないのである。

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