マスクを着用すると「全力」が出せないという坂根真也弁護士(東京) 日弁連刑事弁護センター事務局長の菅野亮弁護士(千葉)は「表情も踏まえて裁判員に判断してほしいと考えるのは理解できる」というオハナシですが、誰が理解するんですかね?

読売新聞オンラインは3日付で『弁護人がマスク拒否「着用して全力弁護は困難」』として以下の記事を配信した。

 

新型コロナウイルスの影響で休止していた東京地裁の裁判員裁判が2日、再開した。地裁は来庁者にマスク着用を求めるなどの感染防止策を講じたが、1件の公判で被告の弁護人がマスクの着用を拒み、開廷が大幅に遅れる混乱も起きた。

 この公判は殺人罪に問われた被告の裁判員裁判で、午前11時に開廷予定だった。裁判員が座る席の間をアクリル板で仕切り、傍聴席も約3分の1に減らすといった措置を取り、裁判官や裁判員らはほぼ時間通りに着席。被告はマスクを着けていたが、弁護人2人がマスクをしておらず、永渕健一裁判長は着用を求めた。ところが、主任弁護人の坂根真也弁護士は「被告の人生を決める重大な裁判だ。着用して全力で弁護するのは難しい」と拒否。裁判長の判断でいったん法廷を閉じた。

 午後1時半頃、裁判長は弁護人に「ご協力いただけないのは遺憾だ」と伝える一方、裁判員らに辞任の意向はなく、開廷を宣言。ただ、弁護人と裁判員との間にも急きょアクリル板を置き、裁判長が「2メートルの距離を守ってください」と促した。

 日本弁護士連合会の刑事弁護センター事務局長の菅野亮弁護士は「被告のために全力を尽くすのは弁護人の義務。表情も踏まえて裁判員に判断してほしいと考えるのは理解できる」と指摘。一方、ベテラン裁判官は「この社会状況の中、弁護人がマスク着用を拒むとは想定外だった」と驚く。

 同地裁は3~5月に予定していた延べ34件の裁判員裁判期日を取り消しており、実施は約80日ぶり。今後、順次再開する方針という。

 

引用以上

 

坂根弁護士は、GPS捜査の違法性を指摘し被告人の一部無罪判決を得たり、今年2月にも乳児揺さぶり死事件で傷害致死の被告人の弁護を担当し一審では無罪判決を勝ち取った(現在控訴中)刑事弁護の業界では名の売れた弁護士である。

坂根弁護士が、東京地裁がマスクの着用のお願いを行っている中で、あえてマスクの着用を拒否するのであれば、その旨を先に裁判所に伝えておけばこんな混乱も起きずニュースになる事もなかったと思われる。

坂根弁護士は、マスクをしていると全力で弁護をするのが難しいというご意見だそうだが、マスクをしていても弁護活動に影響などないと誰もが思うのではないだろうか?

そもそも証拠を以って真実を主張する裁判において全力を出すという事について、マスクが邪魔をすることなどないと思われるわけで、ほとんどの人が坂根弁護士の「全力」の意味を理解できないはずだ。

この坂根弁護士の「全力」以上に問題なのが日弁連刑事弁護センター事務局長の菅野亮弁護士(千葉)のご意見である。「被告のために全力を尽くすのは弁護人の義務。表情も踏まえて裁判員に判断してほしいと考えるのは理解できる」と菅野弁護士は言っているが、前半の部分に異論のある人はいないだろう。しかしながら、証拠をもって真実を主張するのではなく表情も踏まえて裁判員に判断してほしいというのは全く理解できない。表情で裁判員に何らかの印象を与えて被告人の利益の図ることは当然であるかのような主張に賛同できる人はいないだろう。そんな事を刑事弁護の手法であると日弁連刑事弁護センターの事務局長が公言しているわけだから呆れるしかない。

上記の引用記事にある裁判官のコメントのとおり、「この社会状況の中、弁護人がマスク着用を拒むとは想定外」であったことは間違いなく、「全力」を出すために、なぜマスクが邪魔なのかを坂根弁護士はきちんと公表するべきではないかと思われる。

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