本当に刑事弁護は困難なお仕事です 聞き分けない奴だろうがなんだろうが、そいつの利益のために最善を尽くさねばならないからです 障害者施設や高齢者施設の従業員らは、もっと大変かもしれません そのような職業に高給を支払えるような改革をすべきでしょう

TBSニュースは22日付で『津久井やまゆり園45人殺傷、植松被告「弁護人を解任したい」』として以下の記事を配信した。

 

神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で45人を殺傷した植松聖被告が、22日朝、JNNの面会取材に応じ、「弁護人を解任したいと思っている」などと話しました。

 22日朝、拘置所でおよそ30分間の面会取材に応じた植松被告(30)は、「1人で裁判を受けたい」「弁護人を解任したいと思っています」と話しました。弁護側は、植松被告が薬物の影響で精神に障害があったなどとして責任能力を争っていますが、植松被告は、「弁護人の考えと私の考えは正反対で、心神喪失という主張ではない」と、解任したいと思った理由を説明しました。

初公判で指をかみちぎろうとする自傷行為をしたことについては、「言葉だけの謝罪だけでは納得がいかなかったのでやりました」「2年くらい前からそうしようと思っていました」と話しました。

 

 次の裁判は24日、被告人質問が行われます。

 

引用以上

 

植松被告の刑事弁護人も大変だろうと思われる。すくなくとも公判前に何度も植松被告とは接見を重ね弁護方針の確認をしているとおもうからだ。それに公判の途中で弁護人との方針が異なるとマスコミなどに言われても困惑するしかないだろう。まぁこういう人間であろうと、被告人の権利擁護に最善の活動を行うのが刑事弁護人なのではあるが、聞き分けない被告人の刑事弁護を行う弁護士の苦労は察するに余りある。

裁判慣れした刑事被告人などは、裁判日程を延ばすためだけに公判途中で弁護人を解任し、あらたな弁護士を選任することもある。そのような連中は、みな「弁護人との方針の不一致」を口にするが、実際にはまともな弁護活動をする弁護士に無理難題を吹っかけて(例えば被害者を脅迫してほしいとか、共犯者にカネを渡すから自分に有利な証言をしてくれとか、そういう類の話)弁護士に諭されると「俺の言う事を聞かない」などといって解任することが多いのである。まぁ特殊詐欺集団に「飼われる」弁護士もいるので、そのような要望に応える弁護士もいるし、被疑者被告人のための弁護活動を行わず背後の犯罪集団のための弁護活動を行う弁護士も、それなりに存在するので、そんな事を要望する被告人が多くなるという事でもあるだろう。

今回の植松被告の殺人の動機が障害者らに対する歪んだ偏見である事は間違いのない事であるが、障害者施設や高齢者施設で働く人たちの苦労も相当なものであると思われる。

差別などでは無く、認知能力が無い人たちにいくら善意で誠実に接しても、罵声を浴びせられたりしたり、コミュニケーションが取れない事への絶望感を抱いてしまう人も多いからだ。仕事とはいえ、誠実に障害者・高齢者に向き合っても何らの感謝の意思も見えずに文句だけを言われれば、いくら相手に認知能力が無いと分かっていても気分が良い訳は無いと思われる。だからこそ、障害者施設や高齢者施設で真面目に勤務する人たちには手厚い給与や福利厚生を図るよう国がしっかりサポートする必要があると筆者は考えるのである。

語弊があるかもしれないが、通常のコミュニケーションがきちんと取れない人たちに対応する職業の人のストレスや負担を軽減し、収入についても他の職業よりも恵まれるようにしなければ、この手の仕事をする人たちの成り手が居なくなるのでは無いだろうか?

植松被告を擁護などする意思は微塵も無いが、きれいごとだけの福祉行政では、第二の植松被告のような事件が発生する可能性もあるだろう。大変な仕事をしている人が報われる社会になって欲しいと筆者は考える。

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