株式会社シー・ティー・エヌ(本店所在地 渋谷区代々木一丁目29番5号)は、上場企業が発行する株主優待券などを、株主である証券会社などから入札などで購入し、その優待券などを金券ショップや旅行代理店などに販売すれば多額の利益が見込まれるとして、大掛かりなカネ集めを「借用書」などを作成し借入金名目で一昨年ごろから行い、毎月当たり20%~10%という高利の配当を行っていたのであるが、今年6月頃からその高額な配当が停止され、今は会社は内紛状態にあるようである。元の代表者と新代表社ともに代表であることを主張し、それぞれ弁護士に委任を行い同社のウェブサイトは2つある状態なのである。
【参考リンク】
株式会社シー・ティー・エヌ (ドメイン ctn-japan.jp)
株式会社シー・ティー・エヌ (ドメイン ctnjapan.com)
このシー・ティ・エヌ(以下、CTNと表記する)については、約100億円以上も集めたとか、反社との関わりなども噂されているが、このカネ集めについては、菊田という人物が主導していた事は確かなようだ。
どんなビジネスであろうと、毎月20%もの配当を出資者に行えば破綻する事は当然の帰結であり、そんな配当を行うこと自体が「詐欺」であることを自白しているようなものであると筆者は考える。
現在CTNの内部では「あいつが持ち逃げした」とか「あいつが通帳を持って行った」などの話で、債権者への配当停止の言い訳を行い、代理人弁護士は「私的整理」を行うような受任通知を出しているとの情報も寄せられているが、代表者の地位に争いがある中で、一体どのようにして私的整理を行うのか注目したい。
最近は高額な配当をエサにカネ集めを行う詐欺集団が跋扈している。無登録で83億円を集め金商法違反で逮捕された「セナー」の件も記憶に新しいだろう。
【参考リンク】
無登録で83億円集金か 会社役員ら8人逮捕 金商法違反容疑 東京新聞
毎月20%もの配当を付けられるような儲け話であれば、一般人からお金を集める事など無く、銀行からでも融資を受ければ良いだけである事は誰でも理解できるだろう。うまい話は裏がある事を、高額な配当を匂わせた投資話をされた人はしっかりと心に刻んでおいてほしい。
いずれにしても今後のCTNの動向には注目が必要だろう。