犯人隠避教唆容疑で起訴された江口大和弁護士の初公判 江口弁護士は容疑を否認

産経新聞は「虚偽の供述させた弁護士 初公判で起訴内容を否認 横浜地裁」として以下の記事8月30日付で配信した。

 

無免許運転で死亡事故を起こした男に、車の所有者へ捜査が及ばないよう虚偽の供述をさせたとして、犯人隠避教唆の罪に問われた第二東京弁護士会所属の弁護士、江口大和被告(33)の初公判が30日、横浜地裁(田村政喜裁判長)で行われた。江口被告は「私は犯人隠避教唆も共謀もしていない」などと起訴内容を否認し、無罪を主張した。

 事故は平成28年5月12日に発生。横浜市泉区で、無免許運転の男の車が電柱に衝突し、同乗の男性が死亡した。起訴状によると、江口被告は、無免許と知りながら運転させていた車の所有者の男の刑事責任を免れさせるために共謀し、車を運転していた男に対して警察官に嘘を言うよう依頼したとしている。

 検察側は「(江口被告が)運転していた男が勝手に乗用車を持ち出した」とする虚偽の書類を作成し、その内容の通りに警察に話すよう依頼したと指摘。一方で弁護側は、車の所有者と別の同乗者の間で嘘の話が作られていたことを江口被告は知らず、「説明が虚偽だとは認識していなかった」などとした。

 

引用以上

 

上記引用記事のとおり江口弁護士が作った犯人隠避のストーリーを描いたメモが存在し、このメモについて江口弁護士は、被疑者らの聞き取りを元に作成したものであると供述しているという。刑事弁護において、勾留中の被疑者に他の共犯者の述べている事をメモで差し入れするということは、筆者の感覚では「異常」であると思うのであるが、江口弁護士はそうは思わないようだ。

刑事弁護が被疑者・被告人の権利擁護のために行われなければならない事は当然であるが、そのために必要な事は共犯者の動向よりも、被疑事実について捜査側がどのように「犯罪」を構成すると認識しているのかを確認し、最善の防御手段を考える事だろう。そのためには「被疑者ノート」を差し入れし、捜査の状況の記録を行わせることや、勾留状謄本の開示をして被疑事実以外の「別件」の捜査に応える必要がない事などをアドバイスしたりすることが肝要だろう。他の共犯者の動向とか、「ストーリー」を伝える事より重要な事はたくさんあるのである。

テレビ番組などで「コメント」などを行っていた江口弁護士は、刑事弁護の基本を忘れ自分で事件をコントロールできると思ったのかもしれないが、無免許で事故を起こした被告人のほうが江口弁護士よりも「正義感」を持っていたことから、江口弁護士の目論見は崩れたようである。

「独自の気風」を誇りとする第二東京弁護士会は今だに江口弁護士の逮捕・起訴について何らのコメントも出していないが、弁護士が「虚偽の供述」の指示したという被疑事実は、弁護士の使命を大きく逸脱するばかりでなく、弁護士自治の信託者である国民に大きな不安を与えることをよく理解し、会としても江口弁護士の行為について指導監督連絡権を行使するべきであろうと思われる。

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