TBSニュースは5日付で「保釈後に逃走の男、宮城県内で・・・身元引受人の女性と」として以下の記事を配信した。
宇都宮で保釈後に逃走した男。身柄が確保されたのは宮城県でした。
前田寿樹被告(57)。宇都宮市内のコンビニで覚醒剤を所持し、使用した罪で今年6月に起訴され、保釈金150万円を納付して保釈されていました。宇都宮地裁での初公判は、先月10日に予定されていましたが、前田被告は出廷せずに逃走。それから1か月近く、関係者によりますと、宮城県岩沼市内で4日夜、前田被告の身柄が確保され、5日未明、宇都宮中央警察署の留置施設に収容されたということです。
保釈された際、前田被告の住居は身元引受人の40代の女性と、その夫が住む福島県内のアパートに制限されていました。前田被告は、この身元引受人の女性とともに姿を消したのです。女性の夫は・・・
「(連絡が)つながらない、女房とは。正直言って頭に来ている」(女性の夫)
逃走した前田被告。最近も頻繁に知人に連絡していたといいます。
「7月24日、25日かな、(電話で)『保釈逃亡してるんだ』と。『車を貸してほしい』と、『車は貸せない』と(断った)」(前田被告の知人)
別の知人には今月1日、電話で金の無心をしたといいます。
「お金を貸してください」(前田被告の電話 今月1日)
知人が出頭するよう促すと、「お盆明けに出頭する」「熊本にいる」と話したということです。しかし、身柄を確保されたのは宮城県内。身元引受人の女性も一緒だったということです。検察は、逃走の経緯などを調べる方針です。
引用以上
薬物中毒者というのは、薬物のためならどんな犯罪も厭わないものであり、自分で出頭しようと思っても、最後にと「キメセク」をして、また薬物に溺れ、「体から抜けるまで」としてまた逃亡し、また「最後に」と「キメセク」をして出頭できなくなるというスパライラルに陥るのである。
そんな人間たちに法や論理を説いても到底無駄であり、保釈などすれば必ずといっていいほど薬物に手を出すのである。薬物中毒は治療が必要というのも、それはそのとおりであるが、薬物中毒を野放しにすればどんな犯罪が起こるかもわからないし、薬物中毒者は必ず「薬物仲間」を作ろうとするので、保釈など認めずに初犯時から必ず実刑判決にすべきなのである。
今回の保釈逃亡も、血縁関係も何もない身元引受人が本来はポン中前田を保護監督する責任があったにもかかわらず一緒に逃亡したのである。ポン中前田の弁護人は、この身元引受人について、どのように保釈請求書に記載したのか気になるところである。
保釈の際の身元引受書には、「私が被告人の身元を引き受け,御呼出に応じて何時でも出頭させますことは勿論,保釈許可の条件を守らせ,罪証隠滅・逃走などはもとより,御審理を妨げるような所為のないよう充分監督致します。」などとの記載があるのが通常であるが、ポン中前田の身元引受人は、その義務果たしていないのであるから、何らかの処罰が与えられて然るべきなのである。
まぁ今後も薬物中毒者を保釈すれば同様の逃亡事件が発生することは確実だろう。薬物中毒者を勾留することは薬物への復帰をさせないためにも有効であり、留置中の被疑者・被告人に対して留置場や拘置所内で薬物依存の治療を行い、保釈をしない事が必要であると筆者は考える。