間違った弁護士像を印象付けるマスコミの罪 弁護士が依頼者と加害者を直接会わせたり、弁護士が探偵のような調査会社を使う事は極めてまれな事例である事を認識するべき

フジテレビというのは本当に懲りないテレビ局のようで、以下のような番組の広告記事がYAHOOテレビに掲載されていたので引用する。

 

熱血弁護士が最凶サギ師と対決!身近に潜むトラブルに遭遇しない方法とは?

12月7日(金)19時57分より、金曜プレミアム『緊急捜査!トラブルSOS 最凶サギ師VS熱血弁護士』(フジテレビ系)が放送される。身近に遭遇するかもしれないトラブルを実例で紹介するとともに、被害者の依頼を受けた熱血弁護士と調査員が悪徳サギ師に立ち向かう姿に密着する。

平和な日々を一瞬にして変える、日常の犯罪やトラブル。結婚詐欺、悪質な押し売り業者、オレオレ詐欺。最悪の事態を招いてからでは遅すぎる! そうならないため出来ることは、過去の実例から学ぶこと。この番組では、身近に遭遇するかもしれないトラブルを実例で紹介。被害者の依頼を受け、熱血弁護士と調査員が悪徳サギ師に立ち向かうところを密着取材。トラブルに遭遇した人達の「戦う最前線」をリアルに放送する。番組では実例だけでなく、遭遇しないための対処法もしっかりと伝えていく。

今回密着するのは、居酒屋で出会った20代女性が、30代の自称独身男に300万円をダマしとられたトラブルをはじめ、堂々と家賃を踏み倒し家賃回収人に暴力を振るう凶暴男と回収人の対決。さらに脅迫めいた手紙に刃物まで送付されて長年おびえる被害者とともに弁護士と調査員が、その証拠を残さない手口に立ち向かう姿に完全密着。

 

そして、膨大な数の失踪届が警察に届け出される現代、失踪者捜索の最前線に迫る。

 

引用以上

引用元 https://tv.yahoo.co.jp/news/detail/20181204-00000005-tvdogatch

 

上記の引用元のリンク記事を確認してもらえばわかるが、この番組では弁護士と思しき人間と共に被害者と加害者が対面している画像が掲載されている。まともな弁護士であれば被害者と加害者を直接面談させることは無いと思うのであるが、この番組で紹介する「熱血弁護士」はそうではないらしい。加害者が被害者に暴力などを振るった際に弁護士が対応できるのであるか極めて疑問である。

番組の紹介では、「調査員」という人物が登場するらしいが、まともな弁護士は調査員など使う事はない。加害者の特定には職権請求や23条の2照会で、属性を明らかにするので調査員を使う必要もないし、弁護士と調査員が「協働」する事案は極めて少ないのが事実である。

「弁護士を紹介します」という探偵業者の多くは単なる非弁提携業者であり「出会い系詐欺」「投資詐欺」の調査を名目に高額な調査料を請求し弁護士に紹介する業者らは、ヤミ金上りや詐欺師上がりの連中が「カモリスト」を元に「アポ電」を掛けて集客するような業者ばかりなのである。

詐欺師と会っても何の解決にもならない事は確かであるし、詐欺師が返金をするから現金を持ってくるという事であれば、会う事もあるだろうが、交渉のために詐欺師と会う弁護士は極めて少ない事は事実であり、まともな弁護士であれば訴訟を提起するなり、刑事告訴を行うのが普通である。また証拠を残さない手口に弁護士と調査員が立ち向かうとあるが、そんな事は警察の仕事であり、何らの捜査権限も持たない弁護士と調査員に何ができるはずもない事は確かであろう。大げさな番組のリードで実際の放送内容は異なるのかもしれないが、間違った弁護士像を垂れ流すマスコミの罪は大きいだろう。

各マスコミは弁護士の「虚像」でなく、実像をしっかりと報道すべきであり、犯罪に加担する弁護士の実像なども積極的に放送を行うべきであろうと筆者は考える。

“間違った弁護士像を印象付けるマスコミの罪 弁護士が依頼者と加害者を直接会わせたり、弁護士が探偵のような調査会社を使う事は極めてまれな事例である事を認識するべき” への 1 件のフィードバック

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