タトゥー・入れ墨お断りは店の裁量で問題無いでしょう 文化でもアートでも結構ですが嫌がる人の権利を尊重してほしいと思います

産経新聞は26日付で「彫師無罪でも健康被害の懸念・タトゥーは認知されたか 彫師逆転無罪の余波」として以下の記事を配信した。

 

入れ墨(タトゥー)を施す彫師(ほりし)を医師法で取り締まることができるか-。注目を集めた裁判の判決で大阪高裁は11月、「タトゥーの施術は医療行為にあたらない」と判断し、医師法違反罪で起訴された彫師に逆転無罪を言い渡した。判決が重視したのはタトゥーの文化的、芸術的側面。昨今の若者への人気などにも言及した。一方、健康被害への懸念は残る。東京五輪など多くの世界的イベントを控え、タトゥーを入れた外国人が多く来日することも予想される。日本の入れ墨への負のイメージと、外国人や若者のタトゥーへの感覚とのギャップは想像以上に大きい。今後タトゥーをどう取り扱っていくか、議論を呼びそうだ。

【グラフ】関東弁護士会連合会が実施したアンケート

 ■日本はユニーク

 客3人にタトゥーを施したとして医師法違反罪に問われたのは、彫師の増田太輝(たいき)さん(30)。1審大阪地裁で罰金15万円の判決を受け、控訴していた。

  11月の控訴審判決公判では、「タトゥーには装飾的要素や美術的な意義、社会的な風俗としての実態がある」「若者を中心にファッション感覚や心情の象徴として施術を受けるものが増加している」と指摘された。入れ墨の芸術的側面や、近年若者を中心にタトゥーがファッションの一部となっていることを踏まえた判断だ。

  入れ墨の歴史に詳しい都留文科大の山本芳美教授(文化人類学)によると、タトゥーが文化として定着している欧米では「日本は施術技術が高く、デザインもユニーク」と受け止められているという。

 ■アウトローを連想

  わが国では入れ墨を反社会的勢力を象徴するとして眉をひそめる人も多い。

 “入れ墨お断り”と看板を掲げる入浴施設は少なくなく、関東弁護士会連合会が平成26年に公表したアンケートでは、「入れ墨を入れたいと思う」と回答したのは計3%に過ぎず、入れ墨をしている人を「許せない」と答えたのは計52・3%だった。入れ墨やタトゥーから連想することは「アウトロー」が55・7%で最も多かった。

 また、来年日本で開催されるラグビーW杯で、統括団体の「ワールドラグビー」が日本側に配慮し、選手らに公共のプールなどでタトゥーを隠すように要請したことも話題となった。

 ただ、山本教授は「わが国でも江戸時代に入れ墨が大衆化し、彫師も職業の一つと認知されていた」と指摘。海外では宗教や伝統的理由から入れ墨を入れることもあるといい、東京五輪なども世界的イベントを前に「現実的な選択肢として、日常的な光景としてタトゥーに慣れていくことも必要」と話す。

 ■健康被害防げ

 一方、今回の高裁判決は入れ墨を医師法の適用外としたに過ぎず、野放しにしてよいとは言っていない。

 判決は「医師法が適用されないと解釈すると、規制が存在しないことになる」と今回の判断を引き合いに出し、「施術で起きる恐れのある保健衛生上の危害は、業界による自主規制や行政指導などで対処するのが相当だ」と求めた。

  医師の中には「消毒が不十分な器具を使用することによってC型肝炎に感染するリスクがある」と指摘する声もあり、過去には厚生労働省も同様の感染リスクを指摘している。

  無罪となった増田さん自身も「設備が不十分で知識も乏しい“自称彫師”がいるとも聞く。自分が無罪になった影響でこうした人が増え、トラブルや健康被害が出るようになるのは本意ではない」と話す。

 こうした懸念に対処するため、弁護団の吉田泉弁護士らを呼びかけ人に、彫師の業界団体「日本タトゥーイスト協会(仮称)」の設立に向けた準備が進む。

  吉田弁護士は「年内の法人化を目指し、今後、会員の募集や衛生管理に関するガイドラインを策定したい」としている。

 

引用以上

 

入れ墨についての知識などを仕入れるのであれば、高木彬光の「刺青殺人事件」を読むと良いだろう。入れ墨などについての薀蓄も面白く、話自体も面白く参考になるばかりではなく、充分に読者は楽しめるはずである。

さて、タトゥーの施術を医師法違反ではないと認めた、今回の高裁判決がタトゥーなどを行う彫師という職業が「野放し」にされる事を容認したわけでは無いことは、関係者や訴訟を担当した弁護士らも理解しているようだ。それは当たり前のことで暴力団員に肝炎患者が多い理由が、覚せい剤と入れ墨にある事ぐらい常識であり、その理由が針の使いまわしなどにある事も事実であるのだから当然であろう。

タトゥー・入れ墨に限らず「アートメイク」なる行為も、今の時点では医師の施術が必要という事になっているが、これが「野放し」になればアートメイクについての健康被害や施術の被害なども増加する事は間違いないだろう。

タトゥー・入れ墨については、わが国では抵抗感は強く、今回の高裁判決が「タトゥーには装飾的要素や美術的な意義、社会的な風俗としての実態がある」「若者を中心にファッション感覚や心情の象徴として施術を受けるものが増加している」と判断した事には大きな違和感を覚える。

タトウー・入れ墨に装飾的要素はあるだろうが、今でも暴力団員や半グレが一般人を脅迫する際に「入れ墨を露出し見せつけ」することは多く、多くの起訴状にもそのような記載がある事は事実だ。その装飾は「脅迫」に用いられることを用途とする事も多い事を認識しなければ片手落ちなのである。引用記事中にあるように、刺青禁止は明治の代からの政策であり、江戸時代には刺青は一般に広く広まっていた事も事実である。身体装飾の為や心情の表徴の為だけであれば、良いかもしれないが、自分が「チンピラ」であることを誇示するために彫り物をする者も多く、「心情の表徴」のために交際相手の名前とか、自分の兄貴分の名前とかを体に彫り込ませることを強要する輩も多い事から、この判決の表現は如何なものであろうかと筆者は考える。

いずれにしても、多くの国民がタトゥー・入れ墨をみれば「チンピラ」「ヤクザ」と認識することは事実であるの。何故に東京オリンピックを前に「タトゥー」になど慣れる必要などあるのか全く理解不能であるし、これだけ多くの日本人がタトゥー・入れ墨を許容していない事実が変わらない限りは、銭湯でも温泉でもサウナでも「入れ墨お断り」は施設の裁量で行って何の問題も無いだろう。昔から「入れ墨OK」のサウナは多く存在し、実際にその筋の人ばかりが集まるのであれば何の問題もないのである。

外国人はともあれ、日本人であれば多くの施設が「タトゥー・入れ墨お断り」であることを理解して、自分の判断で施術を行ったのであるから、今さら権利がとか芸術とは言わないで欲しいものだ。確かに芸術的な刺青も存在する事も確かであるが、芸術的であったとしても、それを怖がる嫌がる人間がいる限りは、しっかりと嫌がる人を慮る事を今後設立される「日本タトゥーイスト協会(仮称)」には強く求めたい。

また弁護士がタトゥーイスト協会に関与するのであれば、しっかりと暴力団に対しては刺青を行わないなどの決め事を行うべきであろう。「脅迫」の道具としてのタトゥー・入れ墨を彫る事はしっかりと禁止しなければ、永遠に国民がタトゥー・入れ墨をファッションであると認識することは無いのだから、しっかりと検討して頂きたい。

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