司法試験合格者が新司法試験導入以降最少に 受験者が減ったから合格者が減っただけであるにも関わらず、的外れのコメントを述べる日弁連の救いようの無さ

朝日新聞デジタルは「司法試験合格、最少の1525人 新試験の06年以降」として以下の記事を配信した。

 

法務省は11日、今年の司法試験の合格者を発表した。5238人(前年比729人減)が受験して1525人(同18人減)が合格し、合格率は29・11%(同3・25ポイント増)だった。合格者数は政府が2015年に目標として設けた「1500人程度」をわずかに上回ったが、新試験が始まった06年以降で受験者数も合格者数も最少だった。

 合格者の内訳は男性1150人、女性375人で、平均年齢は28・8歳。最年長は68歳、最年少は19歳で、06年以降の合格者として最も若かった。法科大学院を修了しなくても受験資格を得られる「予備試験」を通過した合格者は336人で、過去最多だった昨年からさらに46人増えた。合格率も77・60%と過去最高だった。一方、法科大学院を修了した合格者は1189人で、合格率は24・75%だった。

 

引用以上

 

司法制度改革の大失敗により法科大学院制度は事実上崩壊し、司法予備試験組が過去最多の合格者となり、合格率も圧倒的に法科大学院組よりも高くなっている。これは、法科大学院が機能してない事を示すばかりでなく、教育力も司法試験予備校などよりも劣っている事を端的に示すものである。そろそろ、法科大学院制度は抜本的な見直しを図るべきなのである。

日弁連は、今年の司法試験の合格発表にについて以下の会長談話を公表している。

 

平成30年司法試験最終合格発表に関する会長談話

 

本日、平成30年司法試験の最終合格者1,525人が発表された。

高い志と熱意をもって法曹を目指し、司法試験合格を果たした方々に対し、心から歓迎の意を表するとともに、これから始まる司法修習において一層の研鑽を積まれることを期待する。

当連合会は、市民にとってより身近で利用しやすく頼りがいのある司法を実現するために、司法基盤の整備、司法アクセスの拡充、弁護士の活動領域の拡大などに積極的に取り組むとともに、社会の様々な要請に応えることができる質の高い法曹を輩出するべく、法曹養成制度の改革に主体的に取り組んできた。

年間の司法試験合格者数については、現実の法的需要や新人弁護士に対するOJT等の実務的な訓練に対応する必要があることなどから、まずは1,500人に減じて急激な法曹人口の増員ペースを緩和すべきことを提言し、平成28年3月11日の臨時総会で「法曹養成制度改革の確実な実現のために力を合わせて取り組む決議」を採択した。また、政府は、平成27年6月30日に法曹養成制度改革推進会議が決定した「法曹養成制度改革の更なる推進について」において、当面の司法試験合格者数を、質の確保を前提としつつ「1,500人程度は輩出されるよう、必要な取組を進め」るものとした。

本年の司法試験の合格者数は、1,525人となった。一昨年は1,583人、昨年は1,543人であり、近年の推移を鑑みるに、上記推進会議決定で言及された「1,500人程度」に至ったとも考えられ、これまでの法曹人口の急激な増員ペースが緩和されてきたと言うことができる。この傾向が今後も続くのか、引き続き注視していきたい。

当連合会は、法曹養成制度の改革が急速に進む中、今後とも関係機関・団体と連携しつつ、質の高い法曹を養成するために全力を尽くして取り組んでいく所存である。

 

 2018年(平成30年)9月11日

             日本弁護士連合会 会長 菊地 裕太郎

 

引用元 https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2018/180911.html

 

上記の会長談話はあまりにも空疎な内容である。日弁連が司法試験の合格者を1500人程度にするように主張していたことが実現されたような内容が述べられているが、今年の司法試験への受験者が前年より729人減っている中で、合格者は18人減っただけであり、この背景には法曹という仕事への魅力の低下や、弁護士になっても食えないし検事になっても二枚目ぶっている大根役者が演じるようなドラマや映画に登場するような検事のようにふるまえない事や、裁判官になったら自分の意見さえ軽々しく言えないような事実から志願者が減っているだけの事であり、自分たちの意見が容れられているわけではない事実を日弁連は理解するべきであろう。

日弁連の述べる市民にとって頼りがいのある司法の実現のためには、法曹希望者に社会経験を積ませるべきであり、司法アクセスの拡充や活動領域の拡大ではない事は確かである。「専門バカ」にならないよう、法曹希望者にはコンビニやファストフード店などでバイトをさせて理不尽な客の要望などを身に染みて感じることや、強靭な精神力を養うために自衛隊に体験入隊させることのほうがはるかに効果があると筆者は考えている。

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