日大第三者委員会は「第三者」なのか 

日刊スポーツは11日付で「関学QB父怒った、日大第三者委から不愉快発言」として以下の記事を配信した。

 

日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で負傷した関学大2年生QBの父、奥野康俊氏(52)が10日、自身のフェイスブックで日大の第三者委員会によるヒアリングを受けたことを明かした。

 奥野氏によると、午前10時から約3時間半行われ、第三者委員会からは委員長を務める勝丸充啓弁護士、磯貝健太郎弁護士が出席。奥野氏は「何を守るための第3者委員会なのだろうか、事実を確認するだけで、真相究明する気は全くない。息子に怪我(けが)をさせた理由を知りたい」と不信感を募らせ、その経緯を以下のようにつづった。

 「ヒアリングを受けていたが、途中に、勝丸弁護士の、あのタックルは怪我を軽くするためのタックルだったのでは、という説明に、不愉快になり、私から、ズバリ質問をした」

 息子が負傷させられたプレーをめぐる弁護士側からの発言に、不快感をあらわにし「中立を担保するために、あなたは、日大との利害関係はあるのかないのか尋ねた」という。

 そして「勝丸弁護士は、ない。と答えた。次に、今回の調査で日大からお金をもらっているのかと聞いたら、はい。と答えた。果たして、これで利害関係がないと言えるのか。明らかに、嘘(うそ)だ。と私は感じた。その契約書を開示してくれませんかと尋ねたら、出来ないと勝丸弁護士は答えた。開示して困る事は無いはずだ」などと、強い言葉で説明を求める意見をつづった。

 奥野氏は5月31日に日大の内田正人前監督と井上奨前コーチについて、傷害容疑の告訴状を警視庁調布署に提出している。

 

引用以上

 

日大第三者委員会の勝丸充啓弁護士は、いわゆる「ヤメ検」であり最高検の公安部長も務めたエリート検事であった弁護士である。こんなエリート検事であった弁護士が「怪我を軽くするためのタックル」ではなかったか?と質問するのであるから、呆れるしかないだろう。スポーツの範疇でなく相手選手に怪我をさせるために「潰してこい」という日大アメフト部の内田監督・井上コーチから指示を受けたと勇気を持って証言した選手はひとことでも「相手選手の怪我を軽くするためにタックルをしました」とは述べていないし、そもそも相手選手の怪我を軽くするためのタックルなど存在するのであろうか?これでは日大を守り田中理事長の思惑通りに「時間稼ぎ」の上で「逃げ切り」を図るための第三者委員会と思われても仕方ないだろう。

また、第三者委員会の弁護士報酬の問題は、日弁連の「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」に報酬についてのありかたが明記されている。

 

【参考リンク】

 日弁連 「企業等不祥事における第三者委員会ガイドライン」の策定にあたって

 

このガイドラインに示された報酬についての内容は以下のとおりである。

 

2.報酬

弁護士である第三者委員会の委員及び調査担当弁護士に対する報酬は、時間制を原則と

する。

注記 委員の著名性を利用する「ハンコ代」的な報酬は不適切な場合が多い。成功報酬型の報酬体系も、企業等が期待する調査結果を導こうとする動機につながりうるので、不適切な場合が多い。

 

勝丸弁護士は、報酬について質問を行った「殺人タックル」を受けた選手の父の報酬についての質問について、しっかりと日弁連の第三者委員会ガイドラインに基づいて回答を行い、報酬契約書を開示すれば良かったのである。日弁連が危惧するような「ハンコ代」や「成功報酬」ではなくガイドランどおりのタイムチャージである事を今からでも良いので公表するべきであろう。

日本大学の運営が、この第三者委員会の対応を見ても適正に行われているとは誰も思わないだろう。日大の理事長は広域暴力団トップとのツーショット写真を「捏造」と述べているようであるが、事実として多くの暴力団との交友が確認されている事も事実である。

日大が暴力団と深い関係を持つ田中理事長のご機嫌次第で運営されているのであれば到底教育機関とは呼べない事は確かであり、少なくとも学生やまじめに研究・教育に勤しむ教授・職員は別として執行部は「暴力集団」と規定したほうが確かな認識であろう。

教育機関が田中理事長の「暴力」あるいは背後の「暴力団」の暴力を前提に恐怖支配で運営されているのであれば、国は私学助成金を即刻打ち切りするべきであり、田中理事長と広域暴力団トップとの交友の調査を三年前の衆議院文部科学委員会で調査することを約束した当時の文部科学大臣の下村博文議員も、きちんとこの田中理事長と暴力団との関係を調査せずに報告を怠った事を国民に詫びるべきである。

One thought on “日大第三者委員会は「第三者」なのか ”

  1. このようなことで、第三者委員会が機能しないのは、明白なのと
    本記事の弁護士の発言が不適切だと思いますので、懲戒の申立を
    密かに実行しました。

    それは、そうと、判事もやらかしていますね。
    https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180613-00007302-cbcv-soci

    裁判所の正体 新潮社から出版されている書籍があるのですが、なかなか
    興味深いです。

    元裁判官の話は、7割賛成です、ただ法曹一元化には反対です。

    すでに、綱紀委員会・懲戒委員会では、少ないとはいえ、検事・裁判官が
    いますが、ほぼ機能不全状態です、なので、弁護士が裁判に関与しても
    期待する結果は得られないと思うのが私の感想です。

    行政訴訟に限っては、まだ期待できるかもしれませんが、法曹3層は
    信用ができない連中が多いのも事実です。

    いいね

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中