日弁連新会長 菊地裕太郎弁護士の挨拶 不祥事の防止に言及をしたのですから、実行してください。 あとは弁護士の質の確保も課題にしてください。

4月1日付で、日弁連のウェブサイトに菊地裕太郎新会長(東京)の挨拶が掲載された。その内容を以下に引用する。

 

会長からのご挨拶

菊地裕太郎会長

 

2月9日に実施された日弁連会長選挙において、これまでの最多となる13,014票をいただき、また全52弁護士会において多数の票を得ることができました。総投票数の8割の支持票を得ましたことは、会長として大きな信任を得ることができたと存じます。

これまで日弁連は、人権擁護と社会正義を使命とする弁護士の団体として、弁護士に関する課題のみならず、社会が抱える課題に広く取り組んでまいりました。中でも社会的弱者の救済に向けた取組や、司法を真に市民にとって利用しやすく頼りがいのあるものとするための取組に力を注いできました。私は、これまでの日弁連の取組を継承しつつ、引き続き全力でこれらの課題に取り組んでまいりたいと存じます。

憲法改正の議論が国会で始まりつつあります。憲法改正問題については会内でも多様な意見が交わされていますが、これまで日弁連が紡いできた、立憲主義・恒久平和主義を堅持する宣言・決議や理事会などで積み重ねられた議論を集積し、各弁護士会の意見を集約して、日弁連としての意見を、国民の皆様にわかりやすいよう丁寧にかつタイムリーに発信していきます。

死刑制度は、刑事罰のあり方として、国家が人の命を奪うことの是非が問われている法律問題であり、人権問題です。2016年に福井市において開催された第59回人権擁護大会で採択された「死刑制度の廃止を含む刑罰制度全体の改革を求める宣言」に沿って、犯罪被害者・遺族の方々の支援とともに、死刑制度廃止及び刑罰制度改革の実現に向けて着実に取り組んでまいります。

弁護士会内での焦眉の課題は、弁護士の業務基盤の拡充です。様々な施策を講じ、弁護士全体の業務の質・量の底上げを目指して、関連委員会を横断する戦略会議を行うなどして着実に推進してまいります。また、民事司法改革を推進し、行政処分等の手続を含む民事・行政事件への弁護士の関与について一層の拡充を図ってまいります。そして、これらが、国民の司法へのアクセスを充実させ、国民の権利の救済・実現につながることになると、私は確信しています。

今回の会長選挙では、強制加入制に基づく弁護士自治も議論されました。私は、弁護士自治という価値観を共有して、これを堅持するための不断の努力をしなければならないと訴えました。弁護士自治は国民の信頼に支えられ、法律に基づくものです。弁護士の不祥事を防ぎ、国民の信頼・支持をいただけるよう最大限の努力を重ねてまいります。

これまで日弁連は司法制度改革の諸課題に取り組んでまいりました。司法制度改革によって始まった諸制度は、社会の中で定着しつつあり、一定の役割を果たしてきています。また、修習給付金制度も創設されました。その一方で、司法修習費用の支給が受けられなかった、いわゆる谷間世代の問題が生じています。谷間世代の者がその経済的負担等によって法曹としての活動に支障が生じないよう、この問題に取り組んでいきたいと考えます。日弁連の将来は、若手弁護士、そして法曹志望者にかかっています。弁護士の業務基盤の拡充を進め、広く弁護士の魅力を情報発信し、明るく活力のある日弁連・弁護士会にしていきたいと考えています。

課題は山積し、日弁連が国民から負託された使命を十全に果たすためには、組織としての強い団結力が欠かせません。皆様におかれましては、向こう2年間、何卒ご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

2018年(平成30年)4月1日              

      日本弁護士連合会会長               

 

引用元 https://www.nichibenren.or.jp/jfba_info/organization/message.html

 

引用以上

 

菊地新会長の挨拶には、弁護士不祥事の防止にも言及している。この内容は素直に評価したい。菊地新会長には、有言実行で弁護士不祥事の防止に日弁連として、しっかりと取り組んでいただきたい。

菊地新会長は、弁護士会内での焦眉の課題として、弁護士の業務基盤の拡充と述べているが、まずは弁護士の質の確保こそが「焦眉の急」であろう。

以下のリンクは一般の間でも話題になっている岡口基一裁判官と中村真弁護士の対談本である。

 

裁判官! 当職そこが知りたかったのです。 –民事訴訟がはかどる本

 

この本においても、岡口裁判官の述べる信頼できる代理人像という部分と、裁判官として若手弁護士を実質的に教育指導するような内容が記載されており、岡口裁判官の良心と法曹に対しての危機感がよく伝わる内容であった。弁護士が「代理人」ではなく依頼者の「お使い」になっている現状には心ある法曹は誰でも憂いていることは事実であり、弁護士人口の激増によりバカなのか「パンのため」なのか、無理筋の事件で訴訟を提起する弁護士が増えることは、裁判所にとっても弁護士にとっても不幸な事態であろう。

弁護士が断るべき事案を断らずに小遣いにしたり、依頼者に迎合し無理筋の事件を受けたり、荒唐無稽な主張をしたり、裁判所で期日当時に口頭で認否の答弁を行うような事は結局弁護士に対する信頼を低下させることに他ならないし司法制度の円滑な運用を妨げるだけなのである。菊地新会長には、弁護士不祥事対策と同時に、弁護士の質の確保にもしっかりと尽力して頂きたい。

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