法律というものは、権力者が作るものでしかありません。成年後見人を選任した国への賠償請求を退ける判決。

朝日新聞デジタルは18日付で「成年後見人の横領、選任した国への賠償請求を退ける」として、以下の記事を配信した。

 

成年後見人の元弁護士に約9千万円を横領されたのは、後見人を選任した東京家裁の監督が不適切だったのが原因だとして、都内の女性2人(うち1人は死亡)が国に計約7300万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が17日、東京高裁であった。杉原則彦裁判長は、「家裁の対応が不適切とは言えない」として請求を棄却した一審・東京地裁判決を支持し、2人の控訴を棄却した。

 この裁判は当初、国と元弁護士が提訴されたが、元弁護士の審理は分離され、すでに請求通りの支払いを命じる地裁判決が確定している。

 判決によると、2人の成年後見人で元弁護士の渡部直樹受刑者(50)=業務上横領罪で実刑確定=は2011~14年、管理していた2人の銀行口座から預貯金を引き出すなどして、計約9千万円を横領。原告側は、親族が解任を申し立てたのに、家裁の対応は不適切だったと主張していた。杉原裁判長は「親族からの解任申し立ては横領を理由にしていなかった」と指摘した。

 

引用以上

 

法律など所詮権力者が自分の都合の良いように作るものである。「法の支配」による「公正」な社会などいうものは、絵空事にしか過ぎないのである。考えれば分かるが、本当に誰に対しても公正・公平な法律など作る事など出来るはずもなく、特に我が国は「法の精神」を理解せずに形式的な西欧の法体系を輸入しているので、法を担保すべき「聖性」について全くの理解も議論もなく、法を担う裁判官・検事・弁護士ともに、ほとんど「聖性」など意識もしておらず、単にお役所仕事をこなすだけであるから、国民誰もが民事裁判になど期待を持たず、カネと時間ばかりかかるからこそ、訴訟の新受件数も順調に減っているのである。

この判決を下した裁判官は「親族からの解任申し立ては横領を理由にしていなかった」として判断を下したようだが、後見人の解任を訴えた親族たちが、カネをカッパライしてキャバクラで浪費していた渡部直樹弁護士に対して不信感を持ったからこそであることぐらいは分かっているはずだ。後見人がテタラメな仕事をしていると思い、解任の申し立てをしたにも関わらず、「解任申立てが横領を理由としていない」という判断は、厳格に要件事実を精査したという性質ではないと筆者は考えてしまう。親族らが、渡部弁護士に不審を持ったとしても、渡部弁護士が管理している内容すべてが分かるはずはないのであるし解任申立がなされた時点で家裁が真剣な対応をしていれば、このようなキャバクラ費用目当てのカッパライは防げたかもしれないと考えるからである。

国側に全く責任が本当にないのであろうか?国側はこの裁判で和解提案なども行わなかったのであろうか?権力者に求められるのは慈悲のはずである。

 

慈悲とは強いらるべきものではない。恵の雨のごとく、天よりこの下界に降り注ぐもの。

 

そこには二重の福がある。与えるものも受けるものも、共にその福を得る。これこそ、最も大いなるものの持ちうる最も大いなるもの。(福田恒存 訳 ヴェニスの商人より)

 

少なくとも、後見人の行動に不審を持った親族が、後見人の解任を求めたのちの横領被害については家裁に「法的責任」が無いとしても、何らかの責任はあるはずである。国側の弁護士は今後も類似事案が増えると思われることから、しっかりとこの判決の経緯と国としての見解を国民に明らかにする義務があるはずだ。

“法律というものは、権力者が作るものでしかありません。成年後見人を選任した国への賠償請求を退ける判決。” への2件のフィードバック

  1. ①この裁判は当初、国と元弁護士が提訴された。
    ②元弁護士の審理は分離された。
    ③すでに(元弁護士に対する)請求通りの支払いを命じる地裁判決が確定している。

    初めから弁護士だけに責任を負わせるつもりだったのかwww
    あまりにも闇すぎる。
    まるで東南アジアかアフリカの独裁国家のようだwww

    先進国の人間がこれを知ったらどう思うのだろう?
    参ったなwww
    お隣さんの韓国が喜びそうな記事だなwww
    またバカにされる。

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  2. やくざの親分はこう思うでしょう。
    いい判例作ってくれたわ。
    使用者責任問われても逃げられるってことだな。国賠でこういう判例たくさん作らせておくか。

    行政のヘマなんて腐るほどある。今は非正規か業務委託で行政はミスばかりだからな。
    責任逃れの判例がヤクザの財産になるんだよ。これからも堕落した行政と裁判官でよろしく。懲戒されたら飼ってやるから安心してくれ。

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