司法制度改革がもたらした欠陥弁護士の増加と教養なき権利意識だけ肥大した国民の増加

司法制度改革は司法試験合格者の増加させることにより、裁判官・検察官・弁護士の増員と法テラスなどの司法アクセス拡充を図る組織を整備し「二割司法」の改善を図るために行われたことが建前になっている。

司法制度改革は国民的基盤の確立という趣旨から裁判員制度の導入も図り、法曹養成という事については法科大学院制度と新司法試験制度を導入した。

この改革の結果は欠陥弁護士の増加と、法科大学院制度の実質的な破綻など実りを生んでいるとはいえず、裁判員裁判では下された判決が上級審で覆される傾向が顕著であり、その制度自体に疑問を呈する国民が多くなっている事などを考えれば成功とは言えないであろう。

司法制度改革はアメリカ型の訴訟社会を目指したのかもしれないが、歴史・風土・教育が異なる我が国に訴訟社会が定着するとは思えないし、国民の多くは何か問題が起きた際にすぐに「訴訟提起」と考えていない事も事実であろう。

弁護士の増員のための法科大学院制度と新司法試験は弁護士の質を低下させる共に、弁護士の供給の過剰にして、弁護士の所得を下げることを推進した。結果として「カネに追われる」弁護士を多く生み出し、カネのために犯罪という一線を越える弁護士が増加したのである。

司法アクセスを改善するための法テラスは、弁護士の仕事を奪い通常は弁護士になど依頼しない層からのアクセスも増加したことにより、「無理筋」の事件を持ち込む教養なき権利意識だけ肥大化した国民を増大させる役割を果たしている。

これが司法制度改革の成果である。国民に裁判制度の教育もしないで「法の支配」の下で司法制度を利用しろと言っても、しょせん無理な話なのである。

訴訟社会のアメリカなどでは、子供のころから「法」を意識し生活をするのである。家庭内においても「私法」があり、子供が悪事を行った際には「外出禁止」などの罰が与えられるのである。子供のころから生活の中に「法」が存在しているのである。このような社会と我が国は異なるのだから、その制度を模倣しても、うまくいくはずがないのである。

裁判の新受件数が低下しているのも、裁判に対する国民の失望(裁判官の判断と一般常識の乖離)と、判決をもらっても執行が困難である事にもよるだろう。カネと時間をかけても結局は何も生まないことを理解する国民も多くなってきたという事だ。

筆者は本年も欠陥弁護士やカネの亡者たちを論っていく予定であるが、このような欠陥弁護士やカネの亡者を増殖させている要因の一つに自らの分をわきまえない権利意識だけ肥大した国民の増加があることは忘れてはいけないだろう。自分の主張に迎合する弁護士を探し求める依頼者が「カネに追われた」弁護士の着手金稼ぎに引っかかるのだから、本来は自業自得なのである。

こんな自己の権利だけを声高に主張する人間たちが増殖すれば、社会から寛容性は低下していきギスギスした社会に変化していることは確かであろう。そのような社会が幸せであるのか、国民一人一人が考えなければならないはずである。

One thought on “司法制度改革がもたらした欠陥弁護士の増加と教養なき権利意識だけ肥大した国民の増加”

  1. 裁判に誘導したい弁護士は、内容証明郵便を送って、着信拒否、文書回答拒否をしますね。

    法テラスは、無理筋の訴訟を支援出来るように、裁判にすると和解が見込めるという支援基準を設けているから、弁護士は、平気で着信拒否、文書回答拒否をします。
    困りはてて、裁判にするしかないと言うと
    涼しい顔つきで、喜んで、裁判で和解できますね。というのです。

    法は隠されてはいないのに、訴訟詐欺を働く弁護士がとても多いでしょう?

    裁判官を騙せなかったら、代理人おりました。当事者は、行方不明で、支払いなんかしません。

    支払いしなくても、悪くありません。
    犯罪では、ありません。民事だから、刑事罰はありません。

    法テラス利用しても、生活保護受給者は、支払い猶予で、弁護士費用を国に返さなくても、何人でも弁護士つけてもらえます。

    メチャクチャな司法界は、国を破綻に追いやっています。

    弁護士は、法律を守らなくても、弁護士会費用を払っていれば、弁護士会が守ってくれます。

    公安委員会にも、弁護士が入り込み、弁護士をかばってくれた、警察官を公安委員会の弁護士がかばってくれます。持ちつ持たれつ、

    誰々の代理人です。という弁護士には、まず、委任状と委任契約内容を確認させてくださいと言いましょう。

    本人に頼まれたのではなく、別人の依頼で動いている弁護士も相当いるのではないですか?

    これからの一年間を楽しみにしています。

    いいね

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