全く信用ならない橋下徹の大渕弁護士の業務停止についてのコメント 哲学も見識もない目立ちたがり屋の言説を有難がる必要はなし

筆者は橋下徹の政治手法・言動共に心から軽蔑するものである。おおさか維新の会などと言う鵺のような政党など支持する者の気がしれないが世の中「反知性」の時代なので、そういう連中には合う政党なのかもしれない。橋下は政治家を引退する際には個人に関する批評に関しては断固として法的措置を取るようなことを述べていたが、世の中に害のある言説を吹聴しているのだから批評の対象とされて当たり前であるし、弁護士の活動・主張を批判することには公益性はあるはずである。批判されることが嫌なのであればマスコミなどコメントを述べなければ良いだけである。

大渕愛子弁護士は法テラスの代理援助の規則に反する請求を依頼者に行い、その不正に受領した金額の返還を速やかに行わなかったことにより業務停止1月の懲戒処分を受けたのである。この懲戒処分の内容について大渕弁護士は自ら「自分の認識不足が全て」と述べている。

【参考リンク】

タレント弁護士大渕愛子に業務停止1月の懲戒処分 認識不足は研鑽不足 

 この処分について橋下は、「著しく重く、不当」と述べている。以下に、オリコンが4日付で配信した「大渕愛子弁護士の懲戒処分は「不当」 橋下徹弁護士が見解」という記事を引用する。

 

日本テレビ系『行列のできる法律相談所』(毎週日曜 後9:00)などで知られる弁護士の大渕愛子氏(37)が、依頼人から着手金を不当に受け取ったとして東京弁護士会から業務停止1ヶ月の懲戒処分を受けた問題で、大渕氏が所属する芸能事務所・タイタンの顧問で大渕氏の代理人弁護士を務める橋下徹氏が3日、文書で見解を発表。業務停止は「著しく重い処分であり、不当」と訴えた。

 大渕氏は、2010年10月に女性から養育費請求の依頼を着手金17万8500円などで受任。しかし、依頼人が日本司法支援センター(法テラス)の弁護士費用を建て替える「民事法律扶助(代理援助)」を利用したにもかかわらず、法テラスが定めた額以上に受け取ったと2日の会見で説明。東京弁護士会はこれらの行為について「弁護士としての品位を失うべき非行」であるとし、大渕氏に業務停止1ヶ月の懲戒処分を下した。

  これに対し橋下氏は、「弁護士としての品位を失うべき非行」の基準があいまいであることや、「3年間の除斥期間が経過しており、懲戒手続きを開始できないのではないか」と法的手続き上の疑義を指摘。弁護士による過去の不祥事案件の処分例と比較し「戒告」が相当であるとした。

  大渕氏は今回の案件について会見で事実を認め謝罪しているが、橋下氏は「今回の業務停止1ヶ月の処分を是正する法的手続きを執っていきたいと考えております」と今後の対応について説明した。

 

引用以上

 

 橋下の言いたいことは

1 弁護士としての品位を失うべき非行の基準があいまいである

2 除斥期間の問題

3 過去の懲戒処分との均衡

 

ということらしい。確かに橋下の言うとおり、弁護士の「品位」を失うべき非行の基準はあいまいである。しかし、タレントとはいえ弁護士である大渕愛子が「自分の認識不足が全て」と述べている通り、代理援助を自ら申請しておきながら、それ以上の費用を受け取り、なおかつその事実に気づいてからも速やかに返金を行わなかったことは充分に「品位」を汚す非行ではないのであろうか?

除斥期間の問題は、大渕弁護士が不正に受領した費用を返還した日を起算点とする東京弁護士会の判断は妥当であろう。橋下は、この除斥期間の判断が不当であると世間に述べるのであれば、きちんとその根拠を述べるべきなのである。橋下の特徴は「レッテル」を貼る事である。「不当だ!」と騒ぐとあたかも判断を下した弁護士会が横暴のように見えるのである(確かに弁護士会は横暴ではあるが、今回の判断は妥当である)。

過去の懲戒処分との均衡の事で考えるのであれば以下の弁護士自治を考える会の記事を確認してほしい。

 

【参考リンク】

黒瀬文平【岡山】弁護士懲戒処分の要旨

 

 この黒瀬弁護士は国選弁護士としての報酬の水増し請求を繰り返したことにより業務停止2年の処分を受けている。これでも甘い処分であろう。

大渕弁護士は

1 認識不足で法テラスの代理援助制度をよく理解せず法テラスが定めた金額以上に本人に費用を請求し

2 依頼者が、正しい認識に基づいて返金請求を行っても即時に返金をせず

 

懲戒委員会から「事の重大さを認識せず」とか「的外れな主張」とか「悪質」と断じられているのである。そんなことから、考えれば大渕弁護士への処分は甘きにすぎることは確実であろう。処分の均衡という事から考えた場合でも、上記の黒木弁護士の処分と比較すれば程度の差はあれど、「不正請求」という内容から考えれば大渕弁護士の処分は甘すぎるのである。

まあ、懲戒処分に対して日弁連に審査請求をするのは、本人の自由であるので止める必要はないが、本人は謝罪し反省しているのだから橋下がどうこういう事ではないことは確かだろう。ましてや代理人橋下の主張は「的外れ」と断じられているのだから尚更だろう。

そんな訳で、橋下の懲戒処分は「不当」という主張は極めて「不当」であることをご理解いただきたい。橋下を見ていると筆者は、何十年も前に読んだ豊田有恒の「逆上コンサルタント」という短編を想起してしまう。興味のある人は読んでみてください。

 

電子書店 パピルス 夢の10分間 豊田有恒

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中