25日読売夕刊「弁護士横領 戻らぬ資産」の記事 社会問題化する弁護士不祥事

1225yomiyukan写真のとおり25日付読売夕刊は社会面で成年後見人の横領について、逮捕・起訴された渡部直樹元弁護士(当時、第一東京)と、同元弁護士を選任した東京家裁の責任を問い約3200万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論について報道している。記事の要点は以下のとおりである。

 

  1. 渡部元弁護士は成年後見人に選任された当初から不審な点が多かった。
  2. 不審な点について当時の渡部元弁護士の事務所に問い合わせると「居留守」が多かった。
  3. 渡部元弁護士は、家裁への財産状況報告を恣意的に一部しか報告しなかった。
  4. 被害者の長女が家裁に渡部元弁護士に連絡が取れないと苦情を言っても「本人に伝えます」という対応しかしなかった。

 

という内容である。このような内容から被害者の長女が渡部元弁護士と国を相手に約3200万の損害賠償請求訴訟を提起したという事である。この請求の趣旨を、渡部元弁護士・国は共に請求棄却を求めたという内容だ。

そして渡部元弁護士の代理人弁護士は、すでに弁済の原資はなく被害金を賠償することは困難だと話している事もこの記事に記載されていた。

 

渡部元弁護士は、この被害者をはじめ数名の被害者から約1億1200万円を着服したとして起訴され、その容疑を認めている。渡部元弁護士が横領した金銭は主に「キャバクラ」で費消されたようだ。以下に本年9月28日付NEWSポストセブン1億横領で逮捕のキャバ好き弁護士「金あればすぐ行きたい」という渡部元弁護士に関する記事を引用する。

〈オレ(四八歳、既婚、子二人)が、初めてブクロ西口の制服キャバクラ「ハイスクール・ミーナ」に行ったのは、三年くらい前の秋だった〉

  こう語りはじめた主人公が、女子高生のコスプレをした女性たちに接客される「制服キャバクラ」に嵌まっていく体験を綴った自叙伝「龍宮城の記憶」の原稿が、このたび本誌に持ち込まれた。

  中年男性がキャバクラに嵌まるなどありふれた話に思うかもしれないが、この著者がそのせいで逮捕されているとなれば、話は別だ。

  この自叙伝を書いた渡部直樹容疑者は、弁護士として90代女性の成年後見人を依頼されながら、制度を悪用して女性の口座から4200万円を横領し、この7月に逮捕された。渡部容疑者は、「横領したカネは制服キャバクラにつぎ込んでいた」と告白、その実体験を基にした自叙伝を書いた。

  店名や女性の名前はすべて仮名だが、その記述は生々しい。最初に彼が嵌まったのは、〈美容関係の専門学校生〉だという真奈。出会った瞬間、〈オレの頭の中は真奈で一杯になった〉。

 〈真奈には、同伴する度にプレゼントを買って渡した。プレゼントは決まって服か下着だった。(中略)下着を贈ることでオレの欲望を充足させてくれるようなとんでもない事態が発生する可能性が高まるのではないかという自分勝手な下心もあった〉

  彼は真奈に入れ込み、この制服キャバクラに通い詰めるようになるが、〈隣に座る真奈の身体にベタベタ触ったりはしなかった。紳士的に振る舞う方がカッコいいと思っていたから〉という理由で、なかなか最後の一歩が踏み出せない。

  やがて真奈は店を辞めることになり、彼は卒業用のドレスとシャンパンタワーで彼女を見送った。

  そのまま彼も卒業すればよかったのだが、むしろ彼はそれを機にお気に入りの子を次々に変えていき、そのうち「紳士的」に振る舞うことすら放棄してしまう。そしてこう記すのだ。

 〈アンアン(別のキャバクラ)のVIP席でミントのお尻を撫で回し、ハイスクール・ミーナでは新たなお気に入りの「望」と同伴して、そのお尻を撫で回す。という生活が始まった〉

  一杯4200円のテキーラや、10万円のシャンパンタワーをガバガバ注文する〈バカな客〉になった渡部容疑者。ところが、どれだけ浪費しても女の子たちは一向にやらせてくれない。仕舞いには宿泊の約束を取り付けた梨花という女性に着信拒否されたことを機に、キャバクラ通いを止めるのだった。

  その後、横領が発覚して警察に逮捕された彼は10月に初公判を控え、月島警察署に勾留されている。記者は彼に接見した。

 「トータルの横領額は1億円を超えていると思います。一生かかって返済しないといけない。妻と高校2年、中学3年の娘には、見放されても仕方ないと思いましたが、許してもらったので、家族一丸となって返済へ向けて頑張ります」

  こういう彼だが、本音を聞くとこんな気持ちも。

 「正直まとまったお金があれば、すぐにでもキャバクラに行きたい。薬やアルコールと一緒で依存症なんです……」

  金のためにも早く自叙伝を出版したいという渡部容疑者だが、立ち直ることを祈りたい。

 

引用以上

 

呆れるしかない渡部元弁護士の行状であるが、このような着服横領に当時の渡部弁護士の所属していた事務所の関係者は当然渡部弁護士の異常なキャバクラ狂いと、横領行為は分かっていたはずである

また家庭裁判所は、渡部元弁護士に対する注意義務を怠った「重過失」があると考えるべきである。成年後見人たる弁護士が、依頼者の問い合わせに「居留守」を使い、デタラメな報告を提出した渡部元弁護士について精査していなかったのだから当然だろう。

この読売記事でも後見人弁護士らの着服は「3年で4.7億円」と掲載している。弁護士の使命である「社会正義の実現」を放棄して、自ら判断能力を持たない被後見人の金銭をかっぱらいした金額が約3年間で23件で4.7億円だという事だ。弁護士による横領犯罪は「社会問題」となったと判断すべきであろう。このような状況を日弁連・各単位弁護士会は「弁護士の弁護士による弁護士の為の弁護士自治」により、積極的な横領防止策を何らも行っていなかったと断じざるを得ないような状況なのである。

このような弁護士による横領行為を防止には、弁護士個人の裁量に任される「預り金」制度を撤廃し「カルパ制度」の導入しかないことは何度も筆者は述べている。しかし、日弁連・各単位弁護士会で「カルパ制度」の導入を図ろうという積極的な動きは皆無である。

罪なき国民の財産を奪う欠陥弁護士には厳罰を与えることと、「カルパ制度」の導入が無ければ更に弁護士の横領犯罪が増加することは間違いないだろう。

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